25,That is say it's・・・
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「ああ、いいゾ。いいコースを探してくれヨ」
任せろ、と応えてからもう一度だけ空間を確認した。片足だけでも掛かりそうな僅かな出っ張りを記憶し、線と線で繋ぐ。
出来たルートを再度確認し、ほぼ一直線に次の大きな足場まで続いていることを確認した俺は、最初の足場へと思いっきり加速していった。
「おおおおおお」
勢いそのままに、ジャンプして足場へと登り、勢いを殺さずに次の場所へと飛び上がっていく。何度か繰り返すと、目標としていた正規の通路にストンと着地した。
振り返って、アルゴの方を見ると、同じルートで登ってくるのが見て取れた。傍目から改めて見ると、まるで壁を走っているかのようだ。
追いつかれる前に次のルートを決め、再び空中へと飛び出していった。
その音が聞こえてきたのは、垂直行軍で最上階まで踏破した時だった。
ぶつかり合う金属の音・甲高い叫び声、そしてわずかに聞こえるそれよりも高く小さい何かが砕けて行く音。
「間に合わなかった」と「間に合った」が一度に俺の体の中から溢れ出てきた。酷使のせいで気怠くなった足を鞭打って、必死に走りだす。
まだ、間に合う……間に合うはずだ。
生き残っているのが何人かは分からないが、牽制をしつつ撤退への道を開けばいい。
それに、俺が時間さえ稼いでおけばPOTローテーションが間に合うかもしれない。
喧騒の音がはっきりと聞こえてきた。
ガラスの壊れる音の中にも確かにまだ気合の雄叫びは聞こえてくる。
みんな、生きている。さあ、ここを角を曲がった先こそが、決戦の時だ。
スライドしながら、俺は角の先を見た。スライドを止め、再び見た。
アルゴが追いついた所で、三度見て、俺は絶望を知った。
「何だヨ。これ」
アルゴが、認めたくないとばかりに目を覆う。
俺も、同じように目を疑いたかったが、二人が見て確かなら……それは事実だ。
「道が……ない」
ボソリとつぶやいた一言は深々と、目の前の虚空に堕ちていく。
あるはずの通路はそこにはなく、円形のぽっかりとした穴が、遥か下層への入り口を作り出していた。
隔絶された先にはボス専用マップの扉が大きく開かれ、中では予想以上の惨劇が繰り返されている。
雄叫びを上げる双頭の巨人、振り下ろされるは真紅の巨剣。
複数名のタンクプレイヤーがわけも分からぬ叫びを上げながら、それを自分たちの盾で抑えこもうとし、吹き飛ばされた。
必死で隊列を立てなおそうとしているプレイヤーの総数は30名程度――それ以外のプレイヤーはここからは見えない位置でPOTローテーション中なのだろう。
いや、そうであってくれ。
「Wow、ずいぶん早かったな。もう少しは楽しめるとばかり思ってたんだが」
不意に横合いから声がした。戦闘中のこの凄
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