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茨の王冠を抱く偽りの王
19.優しい王
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....でも、僕は......
ーー今こそ僕をさらけ出す!!!

自らの体に左手を差し込む。
これが.....これが、僕のヴォイド。

僕の体から出てきたヴォイドは......右腕。
その姿はまるで壊の右腕の様に結晶化している。右手に無数のエメラルド色の線が光出す。

「王の誕生に祝砲を!!!」

「ゴメン、綾瀬」

右手で綾瀬のヴォイドを引き出す。
するとエメラルド色の綾瀬のヴォイドが僕の足につく。

「......シュウ」




「ついに自分を使ったのか、集!!」

集の右腕は俺の右腕の様に結晶化している。
足には綾瀬のヴォイドと思われるヴォイドがついている。

「壊、君の力も貸してくれないか」

「当たり前だ」

処刑剣とロンギヌスを同時に取り出す。

「構いません、全弾ぶち込みなさい!!」

「来るよ、壊」

「おう!!」

俺たちを囲むエンドレイヴが俺たちに一斉発砲!!

集は空中に飛び上がり、銃弾を避ける。
俺は銃弾を処刑剣とロンギヌスの紋章の盾で防ぐ。

続いてミサイルが俺と集を襲う。

飛んでくるミサイルを俺のヴォイド......時を戻す腕でミサイルの時を発射される前に戻す。
ミサイルの時は戻ったが爆破の時は戻らない。
エンドレイヴに戻った瞬間にミサイルは大爆発する。

俺たちで全てのエンドレイヴを破壊する。

すると、壁が破壊され巨大なトレーラーが現れる。

そのトレーラーは綾瀬に向かい一直線に進んでくる。

「綾瀬!!!」

綾瀬の元まで走る。

「集!!!」

綾瀬の元に辿り着くと同時に俺のヴォイドで時を戻すのではなく......止める。

「うおぉぉぉぉ!!!!」

集が空中から颯太のヴォイドでトレーラーの運転席に穴を開ける。

「殺せるんですか、あなたに?」

「僕は決めたんです」

集が八尋のヴォイドで突きつける。

「みんなのためにこの身を汚しきるって」

「入ってくる。私の中に他人の心が......ヴォイドの光がぁぁ!!!」

綾瀬を避難させ、止めていた時を動かす。

トレーラーは横に逸れて壁に激突し、大爆発する。

「シュウぅぅぅ!!!」

「大丈夫だ、綾瀬」

燃え盛る炎の中から人影が現れる。

「見て、シュウの体!」

ツグミの声に注目する。

「キャンサー!?」

集の首のあたりには、キャンサーの後が

「さっきまでなかったのに!?」

「俺のだ、俺のキャンサー何だ」

「じゃあ、シュウのヴォイドは!?」

集のヴォイドは、全てを集めて引き受けるヴォイド......人の強さも弱さも、光も闇も......すべてを


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