決戦
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ゲツガは叫ぶ。
「ユキ、こんな遠くからで悪い!けど、決心が揺らぎそうなんだ!お前といると……お前と長くいたいと思って!だから、この戦いが終われば、お前に会いに行く!だからそれまで待っていてくれ!」
そう言うとユキは動くのをやめ、ゲツガ叫び返した。
「必ず勝って!!ゲツガ君の出番があるかわからないけど!」
そう聞いたゲツガは、一言よけいだと頬を緩め、茅場晶彦のほうを向き、ユキのほうに親指をむけた。
「もし俺が死んだら、ユキを死なないようにしばらく軟禁していてくれ」
「君もか、よかろう。彼女達はセルムブルグから出られないように設定する」
その言葉を聞いた、ユキとアスナは涙まじりの絶叫が響く。
「キリト君、だめだよーっ!そんなの、そんなのないよーっ!!」
「ゲツガ君、ひどいよ!!」
そしてゲツガはキリトと茅場晶彦から離れる。そして離れて数秒たった後、殺し合いが始まった。キリトが床を蹴って茅場晶彦に突っ込み剣を振るう。茅場晶彦はその剣を左の盾で難なく受け止める。その攻撃で出た大きな金属と金属のぶつかり合う音が開始の合図といわんばかりにキリトの二刀が高速で振るわれる。その剣は茅場晶彦の盾でことごとく防がれる。
ゲツガはその戦いを見守る。キリトは集中して攻撃スピードを加速させていく。しかし、その攻撃もオーバーアシストによって防がれていく。システム上のスキルが使えない分、こちらが不利。キリトは戦いの中で焦ったのか剣に光が灯っていく。
「馬鹿野郎ッ!!」
ゲツガは小さく毒付く。その瞬間、ある槍を取り出す。そして茅場晶彦の表情が今までのものと違うものになった。あれは勝利を確信した時の笑みだ。茅場晶彦は襲い来る二刀の剣を盾でガードし、その攻撃が終わると茅場晶彦はキリトに向けて剣を振り下ろす。
しかし、ゲツガは予想できないことが起きた。麻痺で動けなかったはずのアスナがその間に割り込んでキリトを守ったのだ。ゲツガは、ゆっくりとキリトとアスナの近くによっていく。
「ああ、いいよ。ゆっくりお休み」
キリトがアスナと会話終わると同時にゲツガはアスナに槍を突き刺した。それを見た誰もがおどろいた。もちろん茅場晶彦も、さすがにゲツガの行動に驚いていた。
「ゲ……ツガ……ゲツガ……ッ!!ゲツガーッ!!」
キリトはゲツガの行動を最初理解できなかったが、すぐに怒りの表情を浮かべ、ゲツガに食いつこうとする。その前にゲツガは、キリトの首を掴み、持ち上げる。
「てめぇー……!!殺す……絶対に殺す!!」
「交代だキリト。後は俺に任せな」
そう言って槍の刺さったアスナも持ち上げ、ゲツガは放り投げた。キリトを先に投げたため、キリトの上にアスナが乗る。キリトは素早くアス
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