決戦
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ャンスを。無論不死属性は解除する。私に勝てばゲームはクリアされ、全プレイヤーこの世界からログアウトできる。……どうかな?」
茅場晶彦がそう言った。ゲツガは、このときを待ってましたとばかりに口元をつり上げた。その様子を見たユキは、まさかと思い言った。
「まさかゲツガ君……挑む気なの!?」
ユキの問いかけにこくりと頷く。どうやらキリトのところでもアスナがユキのようなことを言ったみたいだ。
「駄目だよ……ゲツガ君……絶対に駄目だよ……」
ユキがそういうがゲツガは、何も言わない。そしてユキを持ち上げ、壁のところに行った。
壁から振り返り見るとキリトは二振りの剣を茅場晶彦に向けて構えていた。その近くに行く。近くに行かなければユキの声で決心が揺らぐ気がしたからだ。
「キリト、最初は俺にやらせろ」
「いや、最初は俺がやる。こいつはそれがご所望だ」
茅場晶彦のほうを向くとこくりと頷いていた。
「君とは最後に戦えたら戦いたい。色々と話もしたいからね」
「チッ……分かったよ。ただし、最初にやるんだったら絶対に勝て」
「分かってる。俺は絶対にこの世界から出るんだからな」
そう言って離れるとクラインやエギルが声を上げた。
「やめろ!キリト!!ゲツガ!!」
「キリトーッ!!ゲツガーッ!!」
二人は必死に身体を起こそうともがいている。キリトとゲツガは二人のほうを見て小さく頭を下げた。
「エギル。今まで、剣士クラスのサポート、サンキューな。知ってたぜ、お前が儲けのほとんど全部、中層ゾーンのプレイヤーの育成につぎ込んでいたこと」
「悪いな、これ以上犠牲を出したくないんだよ。それと、最初のボス攻略、お前がチームに入れてくれたこと、うれしかったぜ」
そう言って次はクラインのほうを見た。
「クライン……あの時、お前を置いていって、悪かった。ずっと後悔していた」
キリトはかすれた声で言った。
「クライン。俺らがもし負けても、お前が攻略組を引っ張っていってくれ。それと、お前には色々と世話になったし、迷惑をかけたな。本当に悪かった」
クラインは叫びを一度やめ、次は喉が張り裂けんばかりの大声で絶叫した。
「て……てめぇら!キリト!ゲツガ!二人して謝ってんじゃねえ!特にゲツガ!てめぇのガラじゃねぇんだよ!今謝ってどうすんだ!許さねえぞ!ちゃんと向こうで、飯の一つも奢ってからじゃねえと、絶対許さないからな!!」
なおもわめき続けるクラインに頷きかけた。
「解った。約束だ。次は向こうの世界でな」
「必ず勝つから、おとなしく待っとけって」
そう言ってゲツガとキリトは自分の最愛なる人をもう一度見る。ユキは身体を動かそうとしていた、
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