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少女1人>リリカルマジカル
第二十一話 少年期C
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要はかわいがっているのだ。そんな様子を見ていたら、俺が祖父と孫の関係を思い浮かべても無理からぬことだろう。そのため命名に関しては、俺は一切後悔していません。



「とりあえず時期や開発状況は間違いないみたいだな」
『そうですね。こちらの映像は去年の秋に撮ったもので間違いありませんし、分布の整合性もとれました。参考にですけど、ファイル13と17は入れ替えた方がより明確に……』


「……今回の件ってコーラルがいれば、俺いらなかったんじゃね?」
「本当だな」

 副官さん、もうちょっと言い方ない? 確かに映像記録を撮ったのもまとめたのもコーラルだから、俺の出番がほとんど必要なかったのは事実だけどさ。

「暇ですねー」
「だまって菓子でも食っとけ」
「いや、この菓子折り持って来たの俺ですから」

 菓子折り用のクッキーを2人でつまみながらおじいちゃん達を待つことになった。一応俺はお客さんなので、総司令官が副官さんに接待をお願いしてくれたのだ。でもこの人、さっきから菓子食ってるだけなんですけど。……太れ。

「そうだ、副官さん。時間つぶしにちょっと聞きたいことがあるんですけどいいですか?」
「つまらないこと以外ならな」
「太ももが太い女性は許容範囲ですか」

 そんな噴き出さなくても。

「何聞いてくるんだ!?」
「そのことに真剣に悩む女性がいるんですよ。せっかく年頃の男性が目の前にいますから、聞いておくチャンスかと思いまして」
「もっと他に話題はなかったのか…」

 まずぱっと思い浮かんだのがこれなんだから仕方がない。同僚さんのために今の年頃の男性の好みが知りたいんです、と伝えてみる。

 ちなみにお願いの時のポイントは、なんらかのグループの1つの意見が欲しいみたいに言うと答えてもらいやすい。アンケートみたいな感じで尋ねるとなお良し。

「先に言っておくが、あくまで俺ぐらいの年齢の意見だぞ。俺は、というより参考としての言葉だからな」
「はい、もちろんです」
「……まぁ、それほど気にしなくていいんじゃないか」
「太いのも細いのもいけるって意味ですか?」
「そう言ってるだろ」

 そっぽを向きながらぶっきらぼうに答える副官さん。横顔だが、赤みが少し見える。この人って、口調はきついところはあるけど、根は素直で真面目な人なんだよね。質問にもなんだかんだでちゃんと考えて答えてくれるし。だからこそ―――

「なるほど。副官さんはどんな足も許容範囲のばっちこーいな人である……と」
「おい、待て! 何勝手に脚色したものをメモしてやがる!?」
「そうか、そうか。太いのも細いのもいけたとはのぉ」
『いい映像が撮れましたねー』
「いつから話を聞いていたんですかッ!? やめてください! その言わな
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