第百五十話 因果応報
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いてそしてアニューも戻らなかったのかも」
「下らないね。自分達から従神の座を捨てるなんて」
「人間だからよ」
今のリジェネの言葉であった。
「人間だからだったのよ」
「人間は僕達の道具に過ぎないよ」
今度は道具という言葉が出された。
「所詮はね。治められ導かれるべき存在に過ぎないよ」
「そうね。だったら」
最後に部屋を出る時の言葉だった。
「私達もそうなるわね」
「やれやれ」
部屋から姿を消すその後姿を見て呟くリボンズだった。
「わかってくれないとは。何とも悲しいことだ」
確かに彼は何もわかっていなかった。己のことを。だがそれを思い知ることになる時が遂に来るのだった。それは間も無くのことであった。
第百五十話完
2009・9・17
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