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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百五十話 因果応報
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「全てがわかっているわ」
「わかっているかな」
「メメントメリを失い」
最初のメメントメリのことである。
「そのうえ金星でも連戦連敗ね」
「どうとでもなるさ」
そう言われても平然としたままのリボンズだった。
「絶対者の前にはね」
「絶対者であればいいけれど」
今度のリジェネの言葉はいささかシニカルなものであった。
「本当にね」
「神には誰も逆らえないさ」
その神が誰かはもう言うまでもなかった。
「決してね」
「貴方はあくまでそう言うのね」
「最後の最後で勝てばそれで終わりなんだよ」
彼は自分の勝利も確信しているのだった。
「それでね」
「わかったけれどそうはならないと思うわ」
言葉はいささかシニカルなものであった。
「そうはね」
「君にはわからないだけだよ」
リジェネの言葉を一笑に伏すだけのリボンズだった。
「まあ見ていてくれ。僕の最後の勝利をね」
「そうね」
リジェネの言葉はさらに冷たいものになっていた。
「それまで私が生きていればだけれど」
「さて、メメントメリの前が彼等の墓標になる」
ソファーに座ったまま悠然として言うリボンズだった。
「神の光によってね」
「神ね」
またしても冷たいものであるリジェネの言葉だった。
「その神にしろ」
「僕が絶対者だけれど」
「それを造ったのは誰かしら」
こう言うのだった。今のリジェネは。
「それについて考えたことはあるのかしら」
「神はおのずと出来上がるものだよ」
リボンズの傲慢はリジェネの疑問をも完全に打ち消していた。
「それが僕なんだよ。このリボンズ=アルマークなんだよ」
「そして私達は従神というわけね」
「絶対者を補佐する栄誉を受けたね」
「ではそれを受ける幸せを享受するんだね」
「そうなればいいのだけれど」
やはりリボンズの言葉をよしとはしないリジェネであった。
「貴方の言う通りだね」
「やれやれ。君がここまで分からず屋だったなんて」
肩を竦めてみせるリボンズだった。
「僕も計算外だったよ」
「気付いたって言うべきかしら」
リジェネは今のリボンズの態度に対しても冷たかった。
「事実にね」
「まあいいさ。話はこれで終わりだ」
リボンズは話を一方的に打ち切ったのだった。
「君はすぐに前線に向かってくれ」
「そうさせてもらうわ。それじゃあ」
「それじゃあ?」
「さようなら」
リボンズに背を向けての言葉であった。
「これでね」
「妙なことを言うね。これから僕の統治がはじまるのに」
「いえ、それはないわ」
背を向けても言葉はまだ出すのだった。
「絶対にね」
「面白くないジョークだね、全く」
「私もわかってきたのよ」
背を向けたままのリジェネの言葉は続く。
「ティエリアがずっとあちらに
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