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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百五十話 因果応報
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攻撃を当てられたネーナが怒りの声をあげる。既に機体のありこちから火を放っており彼女の死も最早明らかな状況であった。
「あたしが・・・・・・このあたしが」
「パパ・・・・・・ママ」
ルイスもルイスで言っていた。
「皆・・・・・・私・・・・・・」
「やられるなんて。どうしても生きるつもりだったのに」
「御前は無駄な命を殺し過ぎた」
その彼女に対して刹那が告げた言葉だった。
「その報いを今受けた。それだけだ」
「くっ、認めるものですか」
それを認めるような彼女ではなかった。
「あたしがこんな・・・・・・」
「報いからは逃げられない」
炎に包まれようとするコクピットの中で尚もあがこうとする彼女にまた告げた刹那だった。
「それが今だ」
「こんな、このあたしが」
今炎に身体を包まれながら叫ぶネーナだった。
「このあたしがーーーーーーーーーーっ!」
最後にこう叫んで消えた。スローネドライは爆発の中に消え去った。
「何っ、ネーナ」
「死んだ!?」
妹の死を見てヨハンとミハエルの間に動揺が走った。
「まさか」
「死んだだと!?」
「今だ!」
「戦いの時に注意を外に向けたら命取りだぜ!」
グラハムとパトリックは彼等のその隙を見逃さなかった。
「これで終わりだ!」
「地獄に落ちるんだな!」
グラハムはスローネアインを両手の刀でそれぞれの肩から袈裟斬りにした。パトリックはスローネツヴァイを完全に撃ち抜いた。勝負ありだった。
「ば、馬鹿な・・・・・・」
「僕達が・・・・・・」
これで彼等も炎の中に包まれ消えた。気付けば残っていた敵軍もあらかた倒されてしまっていた。残っているのはロンド=ベルだけだった。
「今回は無難にこなせたわね」
「そうね」
ミサトとリツコが戦場から敵がいなくなったのを見て言い合う。
「上手くいったわ」
「本当に女王様あってのものですた」
「いえ、私は」
そのシーラはグランガランのモニターから今はゴラオンにいる彼女達に対して告げるのだった。
「そんなことは」
「いえ、その通りですよ」
「シーラ様があそこで気付かれたからこそです」
「左様ですか」
「功績は素直に受けてもいいですから」
「たまには」
「有り難うございます」
二人の言葉を受けて微笑むのだった。何はともあれこれでここでの戦いは終わりだった。だがしかしでもあった。まだ戦場には残っている者がいるのだった。
「ルイス」
「あはは・・・・・・」
刹那が彼女の声をかけるが反応はなかった。
「ルイス、聞こえるか」
「パパ、ママ、そして皆」
彼女はまだ彼等を見ているのだった。150
「やったわ。私やったわよ」
焦点の定まっていない目での言葉だった。
「だから。だから褒めて」
「駄目だ」
今の彼女を見て刹那
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