第百四十九話 アニュー=リターン
[15/15]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
実にはっきりと答えたリツコであった。
「あの人ならそれができるし」
「殆ど化け物ね」
「殆どじゃなくて完全にそうなのよ」
これまた身も蓋もないリツコの言葉だった。
「あの人は」
「ううん、そっちの世界も常識外れな人が多いわね」
「まああの人は特別だから」
一応こう言いはするミサトだった。
「あのドイツの人もね」
「シュバルツ=ブルーダーね」
「とにかくあの人達は特別だって考えて」
またスメラギに告げるミサトだった。
「そうね」
「わかったわ。じゃあそう考えさせてもらうわ」
「それでだけれど」
ミサトはここまで話してから話を元に戻すのだった。
「あんたはどうなのよ」
「だから私が?」
「そう、ビリー君とね」
「実な何もないの」
こう返したスメラギだった。
「私達何もないわよ」
「あら、面白くないわね」
「面白くなくても本当よ」
また話すのだった。
「私達は何もないわよ」
「あんたって結構奥手なのかしら」
「別にそのつもりはないけれど」
自分ではこう考えているスメラギだった。
「私自身はね」
「じゃあその話は気長に待たせてもらうわ」
ミサトはこう言ってまた楽しそうに笑った。
「じっくりとね」
「それじゃあまずは」
「ええ、今は」
「楽しくね」
こう話しながらまたビールを口に入れるのだった。
「そうしていざ次の戦いに」
「英気を」
そう理由をつけて飲むのであった。彼女達も何だかんだで仲良くやっているのであった。
第百四十九話完
2009・9・13
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ