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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十九話 アニュー=リターン
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、そうよ」
マリューがスメラギに応えていた。
「目出度くね」
「そう。ハッピーエンドだったの」
二人はこう話をしながら微笑んでいた。
「それは何よりよ」
「よかったわ。一時はどうなることかって思ったけれど」
「あら、私は安心してたわよ」
だがここでミサトはこう言うのであった。彼女達はそれぞれビールを飲みながら話している。
「ああいう恋はね。絶対に実るのよ」
「ふふふ、そういえばそうね」
マリューもミサトのその言葉を受けて微笑んだ。
「シン君とステラちゃんもそうだったしね」
「あの二人もそうだったらしいわね」
それを聞いて微笑むスメラギだった。
「何か色々と大変だったらしいけれど」
「シン君はね。凄く一途だったのよ」
ミサトはその時のことを思い出して笑顔になっていた。
「ステラちゃんを何とか助けようって必死になって」
「何か化け物みたいに巨大なガンダムに一機で突っ込んでだったのよね」
「そうそう。それで間一髪ステラちゃんを助け出して」
自然に言葉がうわずっているミサトであった。
「危ういところをね」
「シン君が一途なのはわかるわ」
それはよくわかるスメラギだった。
「けれどそれと同じことがここでも起こるなんてね」
「奇跡はね。幾らでも起こるものなのよ」
一緒にいるリツコの言葉だ。
「それを起こすのは人間だからね」
「そう。人間だからね」
「だからできたのよ」
また言うリツコだった。
「ロックオン君もね」
「それでどうするの?」
ミサトはスメラギにあらためて問うてきた。
「彼女のことは」
「アニューちゃんのことね」
「どうするの?それで」
また問うのであった。
「彼女は」
「どうするのかって?」
「だから。脱走したってことになるけれど」
今のところアニューはそうした扱いなのであった。
「一応はだけれど」
「実情はもっと複雑ね」
マリューが述べた。
「ちょっちどころじゃなくね」
「まあスパイでもあるし」
それはスメラギもよくわかっていることだった。
「イノベイターのね」
「裁判にかけることもできるけれど」
また言い加えてきたミサトだった。その顔は微妙に笑っていた。
「どうするのかしら。それは」
「そうね。それも悪くないけれど」
スメラギも微妙に笑ってみせてきた。
「それはしないわ」
「しないの」
「アニューはロックオンに説得されて戻って来た」
こう言うのである。
「それで終わりよ」
「じゃあ処分は?」
「どうするの?」
マリューとリツコがそれに問うた。
「死刑はないみたいだけれど」
「それでも処分はしないといけないわよ」
「暫く謹慎してもらうわ」
ここでも微笑んで述べたスメラギだった。
「暫くね」
「そう。それで終わりなのね」

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