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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十九話 アニュー=リターン
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着いたのであった。
「待てよ」
「くっ、来たというのね」
「何処に行くつもりなんだ?」
こう彼女に問うのであった。
「一体何処に行くつもりなんだ」
「言った筈よ。帰るべき場所よ」
ここでもこう言うアニューだった。
「私の帰る場所にね」
「それならそこじゃない」
しかしここでロックオンは言った。
「御前の帰るべき場所はそこじゃない」
「変なことを言うわね。私はイノベイターよ」
この話がまた為されることになった。
「それでどうしてそんな戯言を言うのかしら」
「戯言だと思っているのか?」
ロックオンはその言葉を否定してみせた。
「御前はそんなふうに」
「当然よ。私はイノベイターよ」
まだこう言うのであった。
「人間じゃないわ。どうしてそれで」
「いや、御前は人間だ」
だがまだこう言うロックオンだった。
「御前は人間なんだ。俺と同じ人間なんだ」
「まだそんなことを言うの」
「帰ってくるんだ」
彼は言うのだった。
「イノベイターのところが御前の帰る場所じゃないんだ」
「まだそんなことを言うの?」
「何度でも言ってやるさ」
実際にそのつもりだった。
「御前の帰る場所はロンド=ベルだ。そして」
「そして?」
「俺のところにだ」
言い切った。
「俺のところにだ。来るんだ」
「貴方のところに」
「ああ、ここだ」
そして何とここで。そのコクピットを空けたのだった。ロックオンの姿が丸見えだった。
「来い、アニュー」
また言った。
「俺のところにな。帰ってくるんだ」
「何でまだそんなことを言えるの?」
アニューの声が震えていた。
「それで何で。そんなことができるの?」
「決まってるだろう」
言わずもがな、といった返答だった。
「俺は御前が好きだ。だからだ」
「だから」
「早く帰って来い」
ロックオンの言葉も態度も変わらない。
「俺のところにな」
「いいのかしら」
精一杯の強がりの言葉だった。
「コクピットをそんなに空けて」
「コクピットをか」
「そうよ。撃つわよ」
その強がりの中でまた言うのであった。
「貴方をここで撃てば貴方は確実に私の手で」
「いや、御前は撃てない」
このやり取りも繰り返されることになった。
「御前は。俺を撃てない」
「どうかしら。それは」
「俺も御前を撃てない」
実際に構える動作はなかった。何一つとしてだ。
「絶対にな。御前と同じだ」
「ううう・・・・・・」
「それに俺は」
「俺は?」
「御前になら撃たれてもいい」
こうまで言うのだった。
「御前にならな。だから来るんだ」
「私は・・・・・・私は」
「いや、イノベイターでも人間だ」
これがロックオンの言葉だった。
「わかってるだろう?イノベイターだろうが何でもな。
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