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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十八話 刹那の記憶
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テロの日々の中で」
「まさか」
今の彼の言葉に眉を動かす刹那だった。
「あの時のモビルスーツは」
「そうさ。僕が操縦していたんだ」
「戦火とテロだと」
ティエリアがそれを聞いて言った。
「刹那は中東に生まれた。中東で戦火というとだ」
「刹那が子供の頃よ」
スメラギも言う。
「そう、十五年は前よ」
「十五年前!?」
「じゃああいつは」
「言った筈だよ。僕は絶対者だってね」
ここではロンド=ベル全員に告げたリボンズだった。
「だから歳だってね」
「そうかよ」
「だからなのね」
だが皆それを聞いてわかるとそれ以上は驚かなかった。
「何かと思えば」
「そんなことだったの」
「何っ、何故驚かないんだ」
彼等の反応に唖然となるリボンズだった。
「僕のことを知って」
「そんな奴は今まで幾らでもいたんだよ」
「そうなのよ」
馬鹿にしたような声で返す彼等だった。
「それで今更驚くかよ」
「だから何だっていうのよ」
「くっ、神である僕に対して」
「神!?そう自称する奴も幾らでもいたぜ」
今度は忍が彼に言い返した。
「そんな奴もな」
「そうした奴は大抵呆気なく倒されている」
アランも言ってみせた。
「例外なくな」
「僕が倒されるというのか」
「そうよ」
アスカが極めて冷たく言い切った。
「あんた程度で何をするっていうのよ。馬鹿言わないでよね」
「くっ、何処までも僕を愚弄するつもりなんだね」
「愚弄!?違うな」
ドモンも言う。
「俺達はただ事実を言っているだけだ」
「事実だというのか」
「そうだ」
また言うドモンだった。
「貴様の程度なぞ知れている。小者だ」
「言ってくれるね、好き放題」
「ならばだ」
次に言ったのはクワトロだった。
「今まで君が失敗し続けているのはどういうことだ」
「何っ!?」
「君が仮に神だったとしよう」
その言葉自体が彼を否定している言葉であった。
「君は下位にある筈の私達の抹殺に失敗し続けている」
「くっ、それは」
「メメントメリもコロニーレーザーも失敗した」
こう告げるのだった。
「二度もだ。ガルラ帝国に取り入った時もだったか」
「あの連中はただの道具だったんだ」
リボンズは逃げるようにして言った。
「役に立たなかった。だから捨てただけか」
「だが俺達を抹殺することはできなかったな」
アムロがクワトロに代わって言ってみせてきた。
「何をしても。それが現実だ」
「うう・・・・・・」
「御前達は神じゃない」
アムロはさらに言った。
「むしろ人形だ。それに過ぎない」
「僕達が人形だというのか」
「そうだ。御前達は人形だ」
彼は言い切ってみせた。
「自分達が勝手に神だと信じ込んでいる。ただの人形だ」
「言わせておけば」
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