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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十五話 二人のティエリア
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るパトリックだった。
「今の言葉も」
「何でこんな時に嘘つくんだよ」
やはり何一つわかっていない豹馬だった。
「そんな必要ねえじゃねえかよ」
「こりゃ駄目だ」
パトリックも流石に匙を投げてしまった。
「ちずるちゃんも可哀想にな」
「だから何でちづるが可哀想なんだよ」
「今のでもわからないのか」
グラハムもその口を大きく開けてしまっていた。
「ここまで鈍感な人間は見たことがないぞ」
「困ったことね」
遥も完全にお手上げだった。両肩を竦めさせて首を引っ込めての言葉にそれが出ている。「ちずるちゃんの春はまだまだ先ね」
「とりあえず応援はしてるけれど」
ボビーは当然ながらちずるの味方である。
「これは前途多難どころじゃないわね」
「全く」
「別世界の私達でもすぐにわかったのに」
「わからない方がどうかしています」
温厚なシホにすら言われる始末だった。
「本当にちずるさんが可哀想です」
「気付かないんだな」
「絶対に」
皆このことをあらためて認識するのだった。
「これじゃあ本当に」
「何時になるかしら」
「まあとにかく」
「これ食べよう」
「あれっ!?これって」
皆目の前にある奇妙な料理に気付いたのだった。
「何かな」
「鰻!?」
「何メートルもある鰻?」
見れば細長い何かを丸ごと煮たものであった。
「そんなのいるのかよ」
「こっちの世界でもそんなのいないけれど」
「それは蛇だ」
ここで皆に話してきたのはグン=ジェムだった。
「ニシキヘビを丸ごと煮たものだ」
「ニシキヘビって」
「そんなものまで」
「これが実に美味い」
グン=ジェムの言葉である。
「それこそ一度食えばな」
「俺はあまり」
「私も」
皆蛇料理に対しては極めて消極的であった。
「美味しいの?本当に」
「外見気持ち悪いし」
「だからこれが美味いのだ」
しかしグン=ジェムはそれでも言うのだった。
「実にのう」
「それじゃあ食べてみる?」
「そうする?」
皆彼の言葉を聞いているうちにその考えにもなった。
「美味しいっていうんなら」
「不安だけれど」
「これが美味いんだよ」
「さ、最高だ」
ゴルとガルはこう言う。
「他にも海亀だってあるしよ」
「に、鶏みたいな味」
「海亀?」
「何でもあるんだな」
ヒメと勇は海亀まであると聞いて思わず言った。
「海亀食べるの」
「しかも鶏みたいな味って」
「あれっ、本当だ」
「蛇だって美味いよ」
今食べたのはスティングとアウルだった。
「海亀だってさ」
「かなりいけるぜ」
「鰐もあるからな」
「そっちもどうだい?」
ジンとミンはそちらを皆に勧めてきた。
「大きいから肉もかなりある」
「遠慮せずにね。やりなよ」
「おお、それじ
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