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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十五話 二人のティエリア
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さしものネーナも劣勢を否めなかった。
「あの女もまだ殺していないのに!」
「ネーナ!」
「ここは退け!」
その彼女にヨハンとミハエルが言ってきた。
「一機では相手をするのは難しい!」
「俺達と合流しろ!」
「くっ、けれど」
「いえ、合流する必要はないわ」
ここでだった。一隻の戦艦が戦場に来た。そのうえでニーナに対して告げたのだった。
「それはね」
「!?」
「戦艦!?」
「リボンズの命令よ」
女の声だった。
「ここは全軍撤退よ」
「へっ、面白いゲームだったのによ」
アリーはそれを聞いて軽く返したのだった。
「まあいいさ。それならな」
「そうよ。一時撤退して態勢を立て直すわ」
女の声がまたイノベイターの軍勢に告げた。
「わかったわね」
「ふん・・・・・・!」
その言葉を聞いて忌々しげに声を出すネーナだった。
「命令無視は許さないってことよね」
「そうよ。わかったら退きなさい」
またネーナに対して告げるのだった。
「わかったわね」
「わかったわ。じゃあ」
だがそれでも。ルイスに対して忌々しげな目は向けるのだった。
「今度会った時こそ。本当に殺してやるわ」
憎悪に満ちた目だった。その目でルイスを見てから戦場を後にするのだった。
ヨハンとミハエル、それにアリーもまた戦場を離脱していた。最後に残っていたのはその戦艦だけだった。女の声は今度はティエリアに告げてきたのだった。
「やっぱりそこにいたのね」
「君は一体何だ?」
「貴方よ」
くすりと笑って言ってきたのだった。
「貴方自身よ」
「!?何が言いたい」
ティエリアは今の女の言葉に眉を顰めさせた。
「僕自身だと。何が言いたい」
「言ったそのままよ」
しかし女の声はまだ言うのだった。
「私は貴方、貴方は私よ」
「僕はここにいる」
ティエリアは再び声に反論した。
「それで何故そんなことが言えるのだ」
「これを見ても言えるかしら」
ここで、であった。モニターに出て来たのは。
「何っ!?」
「まさか!」
「ティエリア!
ティエリアだけでなかった。誰もが驚いた。
「僕がもう一人だと!?」
「まさかあいつは」
「ああ、それしかない」
「同じ遺伝子を持っているのだから」
そこにいたのは間違いなくティエリアだった。だが声は女のものだった。
「それは当然よ」
「僕と同じだというのか」
ティエリアはその言葉を怪訝な顔で受けた。
「僕と。イノベイターでありながら」
「ふふふ、何故かしらね」
女は楽しそうに笑ってさえいた。
「それは」
「くっ、君は一体誰だ」
「私はリジェネ=レジェータよ」
「リジェネ=レジェータか」
「そうよ。覚えておくといいわ」
ここでも楽しそうに言うのだった。
「貴方とこうして出会え
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