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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十四話 魂の凱歌
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言ったがそうでないと面白くはない」
ヒューギはまた嗜虐性に満ちた笑みを浮かべてきた。
「私としてもな」
「義兄さんの乗るそのグラヴィオン」
見ればそのゼラバイアは確かにグラヴィオンに酷似していた。青に金色であった。
「必ず・・・・・・倒す!」
「貴様にこのゼラヴィオンは倒せん!」
だがヒューギはこう言って豪語してみせた。
「この業魔王ゼラヴィオンはな!」
「くっ!」
「食らえジーク!」
再びその攻撃がサンドマンを襲う。
「これが貴様の最期だ!」
何度も激しい攻撃を浴びせる。サンドマンのグラヴィオンは何時爆発してもおかしくない状況だった。エイジ達も何とかしたかったがそれは無理だった。
「動いたらいけないんだ」
「駄目だっていうのかよ!」
「サンドマンが言っているから」
斗牙がこう言ってエイジ達を止めているのだった。
「だから。僕達は」
「!?斗牙御前」
ここでエイジは彼のことに気付いた。
「言葉に血が。滲んでやがるぞ」
「血が・・・・・・」
「唇。噛んでやがるな」
今の彼の言葉でわかったのである。
「そして必死に思い止まっているんだな」
「いや、僕は」
「嘘をついても無駄だぜ」
斗牙の言おうとしていることはわかった。だから止めたのだった。
「もうよ。それはな」
「エイジ・・・・・・」
「そうだよ、御前の言う通りだよ」
そしてまた言うエイジだった。
「俺達はサンドマンを助けちゃいけないんだ。一緒に戦っちゃな」
「あの人との戦いは」
斗牙もまた言う。
「それだけは」
「そうさ。けれどあのままじゃよ」
だがそれでもだった。
「サンドマンやべえぜ」
「まさか」
しかしここで。リィルが言ってきた。
「まさかですけれど」
「!?リィル」
「どうしたんですか?」
ルナとエイナがそのリィルに問うた。
「まさかって一体」
「何かあるのですか?」
「私がゼラヴィオンに接近すれば」
リィルはここで言うのだった。
「まさかゼラヴィオンは動きを止めるかも知れません」
「!?それってどういうことなの?」
ミヅキは今のリィルの言葉に怪訝な顔になった。
「一体。どういうことなの」
「伯父様はまだお母様のことを思っておられます」
彼女が言うのはまずこのことだった。
「妹であるお母様のことを」
「思っている?」
「まさか。そんなわけねえだろ」
斗牙もエイジもそれには懐疑的な言葉を返した。
「あの人がそんな」
「絶対に有り得ねえよ」
「けれどやってみる価値はあります」
だがそれでもリィルは言うのだった。
「お母様の娘である私が近付けば」
「それでどうなるっていうのかしら」
ミヅキは真面目に彼女の話を聞いていた。
「あのゼラヴィオンが」
「動きが止まると思います」

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