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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十三話 義兄弟
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               第百四十三話 義兄弟
宇宙に出たロンド=ベル。だがまずは静かなものであった。
「来ませんね」
「そうだな」
テツヤとエイタはこのことに少し拍子抜けしていた。
「もうすぐにでも全軍で襲い掛かって来るって思っていたんですけれど」
「そうはならないか」
「諸君」
ここで全艦のモニターにフィッツジェラルドが出て来た。
「礼を言う。この世界の為に戦ってくれて」
「いや、それはいいですよ」
「もうそれはね」
「君達の中にはこの世界の者ではない者も多いというのに」
「ああ、それこそどうでもいいことなんだよ」
こうフィッツジェラルドに告げたのは勝平だった。
「俺達だって今はこの世界にいるんだからな。同じだよ」
「同じか」
「そうさ、同じさ」
彼ははっきりとフィッツジェラルドに話していた。
「だからいいってことよ」
「ううむ、そう考えてくれるか」
「難しいことは考えることはありません」
次に彼に言ってきたのはミサトだった。
「私達もまた同じですから」
「そうだな。同じ人間だな」
フィッツジェラルドはこう考えることにしたのだった。
「それではだ」
「はい」
「頼んだぞ。連邦軍も参加させてもらう」
最後にこう告げて姿を消した。彼の姿が消えてから皆言うのであった。
「こっちの世界の大統領はな」
「そうね」
「意外と話がわかるな」
フィッツジェラルドへの評価は悪いものではなかった。
「結構酷い奴が向こうには多かったからなあ」
「最近大分ましになったけれど」
「三輪のおっさんとかな」
彼の名前を出したのは京四郎であった。
「あのおっさんはまた極端だったがな」
「凄かったわよね、本当に」
ナナも三輪のことを思い出して言う。
「あの人は特に」6
「他にも色々いたからな」
今度言ったのはコウだった。
「ティターンズみたいな組織もあったしな」
「そっちの世界も随分と大変だったんですね」
八雲が話を聞いてきて彼等に告げてきた。
「それもかなり」
「かなりっていうかね」
「まあ洒落にならなかったっていうか」
あちらの世界の面々はこれには頷くのだった。
「もう何ていうかね」
「出鱈目だったし」
「それで今はどうなんですか?」
今度はキムが彼等に問うた。
「やっぱり今もそんな感じですか?」
「今はかなりましになったよな」
「ああ」
「少なくともまともにスペースノイドのこと考えてくれるようになったし」
「惑星開発だって進んでるし」
それは確かにかなりの進歩であった。
「おかしな人はかなりいなくなったし」
「普通に動くようにはなったわ」
「曲がりなりにだけれど」
「相当酷かったんだな」
剣人はここまで話を聞いて述べたのだった。
「そっちの世界は
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