暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十二話 絶望と復活  
[8/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「そうして下さい」
今ゼラバイア達との戦いが再びはじまった。だがそこにはまだ彼等がいなかった。
「ジェリド」
「何だ?」
ジェリドはここでカクリコンの言葉に応えていた。
「あいつ等は来ると思うか」
「来るに決まってるだろ」
ジェリドは迷うことなく笑ってこう返した。
「あいつ等はな。絶対に戻って来るぜ」
「そうか。御前もそう思ってるか」
「何なら賭けるか?」
ジェリドは笑ってこうまで言った。
「戻って来るかどうかな」
「二人共帰って来ると思っているのにか」
「ははは、だったら賭けにならないな」
ジェリドはまた笑った。
「皆絶対に戻って来るって思ってるんだからな」
「その通りだ。それじゃあその時まで」
「頑張るとするか」
「ああ、そうしようぜ」
彼等は今激しい戦いをはじめた。ゼラバイア達に対して攻撃を仕掛ける。あの戦士達が必ず帰って来ると確信しながら。
戦いが行われているその時に斗牙が戻って来た。エイジも。
「斗牙様!」
「戻って来られたんですね!」
「うん、御免」
こう言って謝罪する斗牙だった。
「心配をかけたね」
「いえ、戻って来られただけで」
「本当に」
メイド達は泣いて喜んでいた。
「それじゃあ今から」
「グラヴィオンに」
「うん、乗らせてもらうよ」
今度は微笑んで答える斗牙だった。
「今からね」
「そう言うと思っていたわ」
ミヅキが笑顔で彼を出迎えてきた。
「それじゃあ行くわよ」
「もう戦いはじまってるわよ」
ルナもいた。
「用意はいいわね」
「いや、ちょっと待って」
だがここで斗牙はこう彼女達に言うのだった。
「まだ。ちょっと待って欲しいんだ」
「ちょっとって?」
「どうしたの?」
「リィルが」
彼が出してきた名前は彼女だった。
「リィルも一緒に」
「リィル!?まさか」
「あの娘は駄目よ」
ミヅキとルナはリィルと聞いてこう返した。
「まだ傷が癒えていないし」
「絶対に駄目よ」
「いや、リィルなら大丈夫だよ」
しかし斗牙はまだ言うのだった。
「だってほら」
「何っ、まさか」
ここで彼の後ろにいるエイジが驚きの声をあげた。見ればミヅキとルナの後ろに。
「リィル!?」
「どうして?」
「帰って来るとわかってたから」
リィルは驚く二人の顔を見ながら告げた。
「斗牙が」
「何時か言ったよね、リィル」
斗牙はここでリィルに微笑んでみせた。
「僕は君を何があっても護るって」
「ええ」
「そして何時でも一緒にいるって」
このことを再び彼女に告げるのだった。
「だから。一緒に」
「わかってるわ。それじゃあ」
「行こう、リィル」
あらためてリィルに告げた。
「僕達の戦場へ」
「わかったわ」
「よし、じゃあ行くぜ」
エイ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ