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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十二話 絶望と復活  
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そうね。とにかくこれでグラヴィオンはいけるわね」
「はいっ」
元気のいい返事を出すことができた。
「ですから後はサンドマン様が戻られるだけです」
「よし、待たせたな!」
「帰ったわよ!」
ここでロンド=ベルの面々も次々に帰って来た。後は。
「さあ、サンドマンさん!」
「何時でもいいですよ!」
皆はサンドマンが必ず来ると信じていた。そして。
「レイヴンさん!」
「サンドマンさんは?」
「間も無くだ」
レイヴンも信じていた。もっと言えば彼女が一番信じていた。
「あの方は来られる」
「その通りだ、諸君」
そしてここで。その声がした。
「待たせた」
「おおっ!」
「来られたんですね!」
サンドマンが水の逆流の中から白い鎧の如き衣を身に纏い現われた。その口には紅の薔薇がある。
「それでは諸君」
「ええ」
「ゼラバイアが来ています」
「だからこそ私は今諸君と共に戦おう」
これこそが今の彼の決意であった。
「総員出撃!」
「了解!」
全員笑顔で彼の言葉に応える。
「そしてゼラバイア達を迎え撃とう!」
この言葉と共に全員出撃した。今彼等の士気は最高潮になっていた。キラ達に至っては既にSEEDの状態になっている程であった。
「キラ、サンドマン様は」
「うん」
そのキラがラクスの言葉に頷いた。
「決意されたんだね」
「その通りです。人々の為に戦われると」
ラクスも既にSEEDの状態になっている。目の光が変わっていた。
「そしてこの世界の為に」
「だとしたら僕達も」
「そうです。戦いましょう」
ラクスもまた彼のその心に打たれたのである。その高潔な決意に。
「この世界とここにいる人達の為に」
「そうだね。あの人と一緒に」
「思えば幸せなことです」
ラクスは自分を幸せとまで言うのだった。
「あの様な方と巡り合えたことは」
「あそこまで素晴らしい人と」
「迷いながらもそれでも己の進むべき道を見出される」
それこそがサンドマンであった。
「貴方もそうでしたね」
「僕も」
「想いだけでも、力だけでも」
かつてのキラのことであった。
「ですが貴方は貴方の剣を握られ戦場に向かわれましたね」
「あの時はどうすればいいのかよくわからなかったけれど」
「貴方は正しい判断を選ばれました」
それがよかったというのである。
「そして今こうしてここにおられます」
「サンドマンさんを知ることができて」
「共に戦うこともまた」
できているとラクスは言うのだった。
「では私達もまた」
「うん、行こう」
「バルトフェルト艦長」
ラクスは今度はバルトフェルトに声をかけた。
「進みましょう、前に」
「了解です。艦を前に」
彼はラクスに応えて指示を出す。
「そしてゼラバイアに対する」

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