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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十二話 絶望と復活  
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ことを言うのだった。
「だからこの島から出ることは絶対にできないわ」
「だからこの島の何処かにいることは間違いないけれど」
ツグミはそれはよくわかっていた。
「けれど。何処にいるかとなると」
「念入りに探すしかないな」
シラーが言った。
「とにかく皆でそうするしかないわよ」
「その通りね」
このことはカナンもよくわかっていた。
「とにかく。この島にいるのは確実だから」
「けれど何処にいるかとなると」
ヒギンズがここで言う。
「それがわからない。そこが問題ね」
「とにかくこの場所は探した」
クインシィはいつも通り迷ってはいなかった。
「別の場所を探すぞ」
「ええ、わかってるわ」
アイビスはクインシィのその言葉に真剣な顔で頷いた。
「それじゃあね」
「行くぞ」
皆必死に斗牙を探していた。その頃彼自身はというと。街のゴロツキ達に囲まれ絡まれているのであった。
「何だ御前」
「邪魔だ、何処かに消えろ」
こんなことを言われながら殴られ蹴られていた。
「街が汚くなるんだよ」
「わかったらさっさと消えろ」
「・・・・・・・・・」
斗牙は何も抵抗も反撃もしない。為されるがままである。そのまま殴られ蹴られ続けていた。しかしここで誰かが彼のいる路地裏に来たのだった。
「汚くなるね」
「!?」
「誰だ?」
「街を汚くしているのはそっちね」
見ればシンルーだった。中国風の白い、銀に近い上着に黒のミニスカートである。彼女のその肢体をはっきりと写し出している服であった。
「貴方達の方ね」
「何だ手前」
「因縁つける気かよ」
「因縁なんてつける気はないわ」
シンルーはそれは否定した。
「ただ」
「ただ?」
「何だってんだよ」
「真実を言っただけよ」
それだけだと言ってみせるのである。
「ただそれだけのことよ」
「手前、ふざけんじゃねえぞ」
「何なら可愛がってやってもいいんだぞ」
シンルーのその顔と肢体を見ての言葉である。
「どうするんだ?それでよ」
「逃げるか謝るんだったら許してやらねえわけでもねえぞ」
「どちらでもないわ」
ここでも言うシンルーだった。
「どちらでもね」
「わかった、じゃあよ」
「可愛がってやるよ」
男達は下卑た笑みを浮かべてシンルーに向かった。
「今逃げたら間に合うけれどよ」
「覚悟しな」
シンルーに襲い掛かる。しかしだった。
彼等は瞬く間に彼女の拳と蹴りにより倒されてしまった。まさに一瞬であった。
「その程度なのね」
「げっ、こいつ」
「つええ・・・・・・」
「さあ、どうするのかしら」
一旦のしてそれでも立ち上がってきた彼等に対して問うシンルーだった。
「まだやるのかしら」
「けっ、覚えてやがれ」
「今度会ったら容赦しねえからな」

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