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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十一話 失われた女神
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             第百四十一話 失われた女神
「しかしそれでは」
「だが!」
映像では激しい議論が行われていた。
「この星は救えません!」
「ではジークよ」
「!?」
「あれは」
皆ここで金髪の若者を見た。髪の色こそ違うがそれは。
「サンドマンさん!?」
「間違いない」
その彼が今。映像の中で何かを必死に主張しているのだった。
「サンドマンさんだ」
「じゃあこれは本当に」
「私のかつての姿だ」
それだというのだった。
「かつてのな」
「?けれど何で髪の色が違うんだ?」
「染めてるわけでもないみたいだし」
皆このことを怪訝に思うのだった。
「どういうことかしら」
「しかも服が」
見れば白い鎧のような服だった。映像のサンドマンはその騎士のような服を着ているのだった。
「地球の。それもこの世界の」
「服にしては」
「しかも今」
皆の疑念はさらに続く。
「サンドマンさんジークって言われたよな」
「だよな」
このことにも気付いたのだった。
「何か凄い話がわからねえけれど」
「何なんだ?こりゃ」
「ですから僕は」
「ではジークよ」
「聞こう」
映像の中のサンドマンは必死に主張していたが周りの厳しい声に射抜かれていた。
「君のあの計画は成功したのかね」
「実験は」
「それは」
映像の中のサンドマンはここで口篭ってしまった。
「もうすぐですが」
「君の妻まで失い」
「それでもやっているようだが」
「あれならばです」
映像の中のサンドマンはまたしても必死で主張した。
「必ずやこの星とこの星の人々を」
「駄目だ。現実性がない」
「とてもな」
こう言い捨てられるのだった。
「無駄なことはしない」
「それだけだ」
「くっ・・・・・・」
映像の中のサンドマンは悲しい顔で歯噛みする。それと共に舞台が変わった。
「兄さん!」
「兄さんって!?」
「今言ったけれど」
「ああ」
皆映像の中のサンドマンが目の前にいる男を兄さんと呼んだのを聞いた。見ればそこには赤い長い髪の逞しい顔の男が立っていた。
「あんなものを作ってどうするんだ!」
「どうするかだと?」
「そうだ!」
またしても必死に叫ぶ映像の中のサンドマンだった。
「あれでは多くの人が殺されてしまう」
「構わない」
だがその兄と呼ばれた男は冷徹に彼に言葉を返した。
「少しでも多くの命を助ける為にはだ」
「犠牲も必要だというのか」
「その通りだ」
言いながら映像の中のサンドマンに顔を向けるのだった。
「多くの命を助ける為にはな」
「多少の犠牲はということなのか」
「ジークよ」
彼もまた映像の中のサンドマンに冷然とした声をかけるのだった。
「では聞こう」
「うっ・・・・・・」
「御前はル
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