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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十一話 失われた女神
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思うけれど」
「橋から落ちるぞ」
アルトはそれを危惧する言葉を出した。
「本当に危ないな」
「おい、マジでやばいぜ!」
今叫んだのは剣人だった。
「リィルちゃんが!」
「リィル!」
皆すぐに動いた。リィルは今まさに橋から落ちようとしていた。
すぐに彼女を捕まえようとする。しかしそれは間に合わなかった。
「まずい!」
「落ちたぞ!」
橋の下の川に落ちてしまった。そのまま川に流されていく。皆橋の上からそれを見る。
「ちいっ!」
エイジが真っ先にその川に飛び込んだ。
「俺が行く!」
「エイジ!」
「気をつけろ!」
皆も飛び込もうとしたが止めた。そのかわりベラリオスが自分の中からロープを出してきていた。
「ガオオオオオオオン!」
「よし、これだ!」
ガスコンがそのロープを手に持って叫ぶ。
「エイジ、とにかくリィルちゃんを確保しろ!」
「ああ!」
エイジは泳ぎながらガスコンに対して応える。
「後はこちらからロープを出す。いいな!」
「わかったぜ。恩に着る!」
こうしたやり取りの後で何とかリィルを確保して彼女をロープに縛り付ける。こうして彼女を引き揚げ何とか助けることに成功したのだった。
「間一髪だったな」
「全くだぜ」
皆とりあえずは安心した。
「それでリィルちゃんは?」
「大丈夫なの?」
「うむ、安心しろ」
クランがユミとカオリに答える。
「体力はかなり落ちているが命に別状はない」
「そう。よかったわ」
「本当にどうなるかって思ったけれど」
「しかし」
だがここでミシェルがいぶかしむ顔になって言うのだった。
「どうしてリィルちゃんがこんなところに」
「そうだよな。寝ていた筈なのにな」
剣人もそこがわからなかった。
「何でこんなところを歩いてたんだ?」
「あっ、皆」
ここで斗牙が皆のところに来た。
「ここにいたんだ」
「あれっ、斗牙」
「どうしたんだよ」
「うん。さっきリィルがね」
そのリィルを見ながらの言葉だ。今の彼女が濡れて意識がないのも見てはいる。
「あれっ、どうして濡れてるの?」
「どうしてもこうしてもじゃねえよ」
「全くだよ」
皆その彼に対して言う。
「川に落ちてよ」
「大変だったのよ」
「川に落ちてって」
「おい斗牙」
エイジが怪訝な顔で彼に問う。
「どうしたんだよリィルは。何か知ってるか?」
「ああ、さっきね」
斗牙はここでも自覚することなく話した。
「リィルにサンドマンがお父さんだって話したんだけれど」
「何っ!?」
「嘘だろ!?」
皆今の彼の言葉には思わず叫んでしまった。
「そんなことしたなんて」
「本当ですか!?」
「何か悪かったの?」
自覚なき言葉は続く。
「本当のことを教えて」
「馬鹿野郎!」
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