暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十一話 失われた女神
[2/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
フィーラを犠牲にした」
この言葉と共に映像の中のサンドマンに嫌悪に満ちた視線を向けていた。
「それを忘れると思うか」
「それは・・・・・・」
「御前に犠牲を言う資格はない」
彼はさらに言うのだった。
「我が妹、そして己の妻を犠牲にした御前にはな」
「・・・・・・・・・」
ここでまた映像が変わり今度は砂浜だった。リィルがカプセルの中で眠っていた。映像の中のサンドマンはその彼女を見ていとしげに呟くのだった。
「行こう、我が娘よ」
「娘!?」
「それじゃあリィルは」
皆ここでわかったのだった。
「サンドマンさんの娘!?」
「それにサンドマンさんは」
「そうだ。リィルは私の娘だ」
ここで映像が消え現実のサンドマンが言うのだった。
「私と妻の間に産まれたな」
「そうだったんですか」
「リィルさんは」
「そして私の妻ルフィーラは」
今度は彼女のことも話す。それと共にまた映像が浮かび出てそこには一人の美女を抱いて嘆き悲しむサンドマンがいた。
「死んだ。グラヴィオンを開発する中でな」
「そうだったんですか」
「そんなことがあったんですか」
「私は故郷を捨てた男だ」
サンドマンは今度は己自身について述べた。
「遥かな故郷をだ」
「じゃあサンドマンさんは」
「まさか」
「そのまさかだ」
また皆の問いに答えてみせた。
「地球にはいない。そして故郷を救えなかった」
「・・・・・・・・・」
「だが義兄はこの地球を狙ってくるとわかっていた」
「義兄さん!?」
「まさかあの映像の」
「ヒューギ=ゼラバイア」
「ゼラバイア!?」
皆今度はこの名前に反応した。
「ゼラバイアって」
「まさかと思いますけれど」
「ゼラバイアを開発したのは私の義兄だ」
やはりこう答えるサンドマンだった。
「その星の生物を殺戮しその後に故郷の我が同胞達が移住できるように。義兄が生み出したものだったのだ。それがゼラバイアなのだ」
「そうだったんですか」
「それでゼラバイアが」
「我が故郷は今でもある」
サンドマンはまた言った。
「今まさに死に絶えようとしているがそれでもだ」
「それを救うことは」
「できるんですか?」
「おそらく可能だ」
サンドマンはそれを諦めてはいなかった。
「私はその技術を持っている」
「それならすぐに」
「その星に行きましょう」
皆一斉にサンドマンに対して告げた。
「だってサンドマンさんの故郷なんでしょう!?」
「だったら」
「だが義兄はそれがわからないのだ」
サンドマンの声が悲しいものになった。
「決してな」
「そんな。それじゃあ」
「お義兄さんとは」
「戦わなくてはならない」
サンドマンは言った。
「必ずな」
「この地球を新たな故郷にする為に」
「ゼラバイ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ