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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十話 斗牙の判断
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に私には結婚相手がいないのか!?」
「いないんだよ、これが」
ユウナは本人に対してもはっきりと言い切る。
「何処かに物好きいないかな、本当に」
「そこまで言うか」
「さもないとねえ。オーブ王家にとってまずい事態だし」
君主に伴侶がいないということはそれだけで血が途絶えるということである。だからこそどの君主も結婚を至上命題にするのである。
「というわけで誰かいてくれないかな」
「どっかにいるんじゃないですか?」
フレイはこれまたかなり適当に言った。
「やっぱり。何処かに」
「何だったらフレイが紹介してくれないから」
ユウナは今度はフレイに対して頼み込むのだった。
「アルスター家の人脈でさ。どうかな」
「多分無理だと思います」
今度は真面目に考えたうえで答えたフレイだった。
「だって。カガリですから」
「私だからか、おい」
「そうよ。あんたとにかくガサツだから」
それが問題だというのである。
「しかも戦うこと以外は完全に不向きだし」
「それが悪いかっ」
「悪いよ」
ユウナの困り果てた言葉が出て来た。
「国家元首としての仕事は完全に駄目だからねえ」
「それでそういったことは全てユウナ様が代理を務めておられます」
「私共もお手伝いをして」
キサカにトダカも出て来た。
「どなたか。本当に来て頂かないと」
「オーブの将来は暗いものになります」
「どうかな、それで」
ユウナは不意にアスランに声をかけた。
「君なら大丈夫だと思うけれど」
「何で俺なんですか?」
アスランはユウナに腕を掴まれ戸惑っていた。
「どうしてですか?」
「いやあ、君しかいないよ」
ユウナは早速褒め殺しにかかってきた。
「ザフトのエースの一人で将来の最高幹部候補生」
「はあ」
「君ならできるよ」
強引にそういうことにしてしまうのだった。
「だからその才能を是非オーブでね」
「活かして欲しいってことですか」
「その通り、君が次のオーブの国家元首だ」
勝手に決めてしまいそうな勢いだった。
「これでオーブも安泰だよ」
「あの、俺まだいいとも何とも言っていないですけれど」
「いやいや、もうサインは貰ったよ」
ここでとんでもないことを言うユウナだった。
「もうね」
「サイン!?」
「ほら、これだよ」
ユウナは一枚の婚約証明書を出してみせてきた。そこにはちゃんとアスランのサインがあった。
「ここにちゃんとあるじゃないか」
「何時の間にそんなサインが!?」
アスランには全く身に覚えのないことであった。
「俺サインした記憶ないですよ!?」
「うん、実はね」
ユウナはここでその種明かしをするのだった。
「昨日のプールでね」
「ええ、プールで」
「君がビールを飲み過ぎてへべれけになっている時にね」

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