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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十話 斗牙の判断
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からお気遣いなく」
「気は使っていないけれどな」
その彼にシローが言ってきた。
「あんたがそうした奇行を続けているとな」
「何かありますか?」
「俺としてはどうも複雑な気分なんだ」
顔を顰めさせてアズラエルに言うのだった。
「どうしてかはわからないけれどな」
「声そっくりだからじゃないかな」
「絶対そうよね」
皆この辺りの事情はすぐに察してしまった。
「凱さんともそっくりだし」
「もう他人に見えないし」
「だからもう少し普通にして欲しいんだがな」
「まあ気はつけていますよ」
あまり実のないアズラエルの返答だった。
「ですから中尉もこの料理をどうぞ」
「いや、俺はいい」
シローは普通人だった。
「アイナの焼いてくれたバーベキューがあるしな」
「だからですか」
「ああ。それにしても何かな」
ここでシローは周囲を見回すのだった。皆それぞれ好き勝手に飲んで食べている。シンに至っては今度はルナとプールの中で喧嘩をしている。
「このアバズレ!言いやがったな!」
「何よ!あんたが先に言ったんじゃない!」
プールの中で取っ組み合いの喧嘩だ。シンにとってはいつものことだった。
そうした光景を見ながらシローはアズラエルに対して言うのだった。こう。
「のどかなものだな」
「そうですね。平和ですね」
アズラエルもそれには同意して頷いた。
「本当に至って」
「今まで色々あったけれどな」
ガルラ帝国、そして天使達との戦いのことだ。
「久し振りの息抜きだな、本当に」
「そうですね。英気を養うには丁度いいでしょうね」
「ああ。じゃあ俺もそうさせてもらうか」
「ではこのお料理を」
「だからそれはいいからな」
ラクスの料理は頑として拒むのだった。
「バーベキューがあるからな」
「おやおや、つれないですねえ」
「あんたとあの三人だけだ、それを食って平気なのはな」
ラクスに聞こえないようにこっそりと告げる。
「全く。まあ今は休ませてもらうさ」
「ええ。次の戦いに備えて」
「今度の相手はゼラバイアか」
シローもまたそのゼラバイアに対して考えを及ばせるのだった。
「さて、どんな戦いになるかな」
「彼等とも決戦の時ですしねえ」
アズラエルもそれははっきりとわかっているのだった。
「また派手な戦いになりますね」
「派手か」
「はい、それは間違いありません」
それは逃れられないというのだった。
「ですから中尉も気をつけて下さい」
「わかってるさ、それはな」
シローは笑顔でアズラエルの言葉に応えた。
「まだまだ戦いは続くしな」
「誰も死なないことを祈っていますよ」
「その通りです」
ここでノリスが二人のところにやって来て話に入って来た。
「誰も死んではなりません」
「そうだな。じゃあ今回
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