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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四十話 斗牙の判断
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またこんなことを言う甲児だった。
「分身じゃねえのか?サンドマンのよ」
「あんたそれどういう意味なのよ」
アスカは今の甲児の言葉にいぶかしむ顔で返した。
「分身って」
「だからよ。リィルはあれなんだよ」
甲児はさらに言うのだった。
「もう一人のサンドマンなんだよ」
「全然意味わからないけれど」
アスカは甲児の言っている意味がさっぱりわからなかった。
「だから何なのよ」
「クローンなんだよ」
またこんなことを言うのだった。
「クローンなんだよ。サンドマンとリィルはよ」
「・・・・・・あんた何処まで馬鹿なのよ」
ここまで聞いて完全に呆れるアスカだった。
「全然似てないじゃない。それで何でクローンなのよ」
「けれど可能性としちゃありだろ」
「ないわよ」
頭からその可能性を全否定するアスカだった。
「そんなの。あるわけないでしょ」
「そうか?」
「そうよ」
アスカはとにかく否定していた。
「そんなことあるわけがないでしょ」
「いや」
ところがであった。
「では話そう」
「えっ!?」
「サンドマンさん!?」
そのサンドマンがここで口を開いたのだった。
「まさかと思うけれど」
「リィルが分身だったのか?」
「だからあんたは黙ってなさい」
アスカはここでも甲児を黙らせる。
「話がややこしくなるから」
「ちっ、何だよ」
「見てもらいたい」
ここで映像が映し出された。
「過去のことをな」
「過去っていうと」
「まさか」
皆ここでおおよその察しをつけた。
「サンドマンさんの」
「そういえばサンドマンさんって」
皆ここでサンドマンについて思うのだった。
「一切が謎で」
「っていうかその素性は誰も知らないっていう」
そうだったのだ。彼はその全てが謎だったのだ。そのありとあらゆることに関して謎であるのが彼、サンドマンという男なのである。
「それがまさか今」
「はっきりするのかしら」
「その通りだ」
サンドマン自身の言葉であった。
「私のことを。見てもらいたい」
「わかりました。それじゃあ」
「今から」
こうして彼等はサンドマンのことを見るのだった。また一つ大きな謎がはっきりとするのだった。

第百四十話完

2009・8・5
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