暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十九話 与えられた柱
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
すか?それって」
彼の周りのメイド達はその言葉にまずは顔を見合わせた。
「サンドマン様の運命って」
「一体何なんですか?」
「すぐにわかる」
だが彼はここでは言おうとはしなかった。
「すぐにな」
「すぐに、ですか」
「本当に何が」
「話はいい」
レイヴンが彼女達の詮索を止めさせた。
「それよりもだ」
「あっ、はい」
「元の世界にですよね」
「その通りだ。諸君、戻ろう」
また皆に告げるサンドマンであった。
「そしてまた戦いに戻るのだ」
「気をつけられよ」
「貴殿達の戦いに」
智使達が彼等に声をかけた。
「我等はここで世界を護り続ける」
「夜使の意志を受けて」
「僕達はここで花を愛しながら生きていくんだね」
「そうだ」
双使に対して答えたのは錬使だった。
「ここでな。最早人を糧にすることはないのだ」
「わかったよ。じゃあ僕も花を愛するよ」
にこりと笑って答える双使だった。
「それが夜使の最後の御願いだからね」
「柱・・・・・・夜使の柱」
剛使は柱を見据えていた。
「これからは永遠に我等と共にあるのだ」
「これから生まれ出て来るであろう私達の同胞達」
音使は花に囲まれながら未来を見ていた。
「人を糧にするのではなく花達を愛すればそれで私達は生きながらえることができたとは」
「それに今気付いたことをよしとしよう」
両使が彼女に言った。
「滅びる前にな」
「ええ、そうね」
「詩使、いやシリウスよ」
頭使はシリウスを見ていた。そうしてそのうえで彼に言葉をかける。
「向こうの世界で再びな」
「戻らせてもらう。同胞よ」
シリウスは気品のある笑みで彼に応えた。
「翼のある人間達よ」
「うむ」
頭使もまた気品のある笑みで彼に応える。そうしてそのうえで別れを目で交えさせるのだった。
ロンド=ベルは天使達と別れを告げ彼等の世界に戻った。それはまた一つの勢力との最後の決戦のはじまりでもあった。また一つ終わろうとしていた。

第百三十九話完

2009・7・30

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ