暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十八話 アトランティス
[8/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
何になるんというんだ」
「何になろうとも勝てばいいのだ」
軍人としての言葉であった。
「違うか。それは」
「一つ言っておく」
神宮寺の言葉は厳しいものであった。
「あんたは正義を言っているつもりだな」
「如何にも」
やはりそうなのだった。
「その通りだ」
「しかしそれは間違って正義だ」
こうこの司令官に対して言うのであった。
「確かに天使達は俺達の敵だ」
「それは認めるのだな」
「だが。その捕虜を、子供を犠牲にするのは正義じゃない」
これが神宮寺の考えであった。
「だからだ。俺達はあんた達には賛成しない!」
「ではどうだというのだ!」
「俺達は俺達で戦う!」
何時になく強い声での言葉であった。
「ロンド=ベルとして!人間として!」
「人間だと・・・・・・」
丁度ここでシリウス達の援軍が来たのであった。
「人間がまさか。双使を」
「だとすればどうする?」
ヒイロがそのシリウスに対して問うた。
「御前も同じ人間として」
「私が人間だというのか」
「そうだ」
彼に対してもかける言葉は簡潔なものであった。
「人間以外の何者でもない」
「戯言を」
否定するがその顔は苦しいものであった。
「私は天使だ。人間ではない」
「人間ではないか」
「そうだ。見るのだこの翅を」
言いながらその右手の翅を出してみせるのだった。
「これをな」
「翅!?」
「それか」
「そうだ。そしてシルヴィア」
今度は妹に対して声をかけた。
「御前もだ」
「私も。それじゃあ」
「見るのだ。己の翅を」
「えっ、これは・・・・・・!?」
シルヴィアの手からもそれが出るのだった。あの天使の翅が。皆それを見る。しかしであった。
「それがどうかしたのかよ」
「何っ!?」
「それがどうかしたのかよって言ってるんだよ!」
アポロがシリウスに対して言ったのだった。
「こんなのがどうかしたのかってんだよ!」
「馬鹿な、翅が見えなかったのかよ」
「見えたさ」
アポロはそれは認めた。
「しかしな。それがどうかしたんかよ」
「翅を。天使の翅を見ても言えるのか」
「ここにいる奴等はな。色々な奴がいるんだよ」
彼が言うのはこのことだった。
「けれどな。その心は人間だ!人間なんだよ!」
「人間だというのか」
「そうだ。そしてシリウス!」
彼はシリウスに対して言葉を続ける。
「御前も人間なんだ!」
「私が人間だと!?馬鹿な」
「いえ、そうよ」
しかしここでシルヴィアも言うのだった。
「シルヴィア!?」
「私は人間よ。確かに天使の翅はあるわ」
それは認めるのだった。
「けれどこれがあっても」
「あろうともだと」
「そうよ。私は人間よ」
このことをまた言う。
「人間だから。私は」
「馬鹿な
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ