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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十七話 握られなかった手
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「私達のところへ!」
こう言って必死にシリウスを戻そうとする。
「嫌だって言ってもな!」
「私達が!」
彼等は自分達のマシンをシリウスのマシンに近付けさせる。麗花はその中で手さえ差し出す。それでシリウスを掴もうとしていた。
「麗花・・・・・・」
「さあ、シリウス」
今二人の手がまさに握られようとしていた。
「私達のところへ」
「そうか。私はやはり」
今握ろうとした。しかしその時だった。
またその右手に翼が生えた。羽ばたくその翼を見て麗花は。
「あ・・・・・・」
動きを止めてしまった。そしてそれを見たシリウスの顔が強張り。絶望に満ちた声をあげたのだった。
「君も。君だけは・・・・・・」
「えっ、これは・・・・・・」
これには当の麗花も顔を強張らせてしまった。
「その。私は・・・・・・」
「やはり私は天使なのだな」
シリウスの声が寂しいものになった。
「では」
「行こう、同胞よ」
頭使の声が優しく笑っていた。
「我等の場所へ」
「・・・・・・・・・」
シリウスの姿が消えていく。主をなくしたマシンはそのまま落ちていく。そしてマシンが落ちていく中天使の軍勢は姿を消したのだった。
「勝った・・・・・・のか?」
「さあな」
「どう言えばいいんだろうな、これは」
ケーンの言葉にタップもライトも答えられなかった。
「勝ったって思えば勝ったのかもな」
「けれどな。それでもな」
「ああ。シリウスの奴・・・・・・」
ケーンも何と言っていいのかわからなかった。
「行っちまったな」
「そうだな」
「天使達の方にな」
戦いが終わり全軍サマルカンドに入った。ここで洸やヒイロ達と合流しその彼等の話を聞くのだった。
「あの子供はそのまま行ったか」
「そうだ」
ヒイロが仲間達に答えていた。
「飛んで行った。礼も言わずにか」
「わかったよ」
万丈はそれを聞いて静かに頷くだけだった。
「生きていたんだね、彼は」
「生きていたが羽根を何本か取られていた」
神宮寺がこう述べた。
「残念だがな」
「しかしです」
だがそれに対してウェルナーが答える。
「助かったのならそれでよしとすべきです」
「その通りです」
「彼等はあの子の命なぞ知ったことではなかったのですから」
ダンとカールも述べた。
「それを考えればやはり」
「今の状況でもよしとすべきです」
「よしとすべきか」
万丈は彼等の言葉を腕を組んで聞いていた。
「その通りだけれどね。それでもね」
「そうだ、そう割り切れるものではない」
マイヨがその万丈に告げてきた。
「今回はな」
「どうしたらいいんだよ、おい」
エイジは言葉を荒くさせていた。
「シリウスの奴はだ」
「そんなことを言ってもなあ」
「そういうエイジは何か解決案があ
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