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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十七話 握られなかった手
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すか?」
「はい、そうですよ」
ここで出て来たのはアズラエルであった。
「既にこちらの議会のことは内側まで調べましたので」
「内側っていうとまさか」
「はい、そのまさかです」
楽しそうに笑って命に答えるのだった。
「表から話しても効果がない場合がありますので」
「何かそれって」
「だよな」
しかしそれを聞いた恵子と宇宙太が言った。
「奇麗なやり方じゃないですよ」
「汚いって言ってもいいですけれど」
「戦うのは奇麗でいいのですよ」
しかしアズラエルの顔は涼しげなままであった。
「ですが政治はまた別なのですよ」
「そうなのかよ」
勝平はそれを聞いて少し興味がありそうな顔をしていた。
「喧嘩とはまた違うっていうのか」
「喧嘩は格好よくするものです」
アズラエルは喧嘩についても述べた。
「ですが政治はまた別なのですよ」
「そうなんだよなあ、実際」
ユウナは今のアズラエルの言葉を聞いて腕を組みうんうん、と頷いていた。
「実際ねえ。僕も色々やってるからねえ」
「色々とは何だ?」
カガリがそれに問う。
「まさかと思うが御前」
「いや、買収とかそういうことはしていないよ」
ユウナはそれは否定した。
「けれどね。国家運営に裏帳簿を用意したりとかへそくりみたいなのを置いておくとかそうしたことはね。しょっちゅうだからねえ」
「何かみみっちくないか?」
「だってオーブって小さいから」
身も蓋もない言葉である。
「小国には小国の苦労があるんだよ」
「私はそんなの知らないぞ」
「だってユウナさんって」
「そうだよな」
クリスとバーニィがここで言う。
「オーブの首相に蔵相に外相に内相に国防相に経済相ですよね」
「あと軍の統合作戦本部長に教育総監に参謀総長に後方支持部長ですよね」
「うん、他にも役職は一杯あるけれどね」
つまり殆ど一人で切り盛りしているのである。
「帰ったら大変だよ、本当に」
「何か私が何もしていないみたいだな」
カガリにとっては引っ掛かることであった。
「それだとな。どういうことなんだ?」
「いや、カガリ本当に何もしていないだろ」
これに突っ込みを入れたのはアイビスだった。
「そもそもあんたデスクワークできるのか?」
「デスクワークは嫌いだ」
これが返答だった。
「あんなことをしていたら頭がおかしくなってしまうだろう?」
「いや、ならないよ」
アイビスは呆れた顔ですぐに返した。
「そんなのはあんただけだよ」
「くっ、そこまで言うか」
「じゃあやっぱりユウナさんだけで」
「ナンバーツーだからねえ」
ユウナは今度はツグミの言葉に応えていた。
「大変なんだよ。白昼の残月が来た時だってね」
「あの人死んだんですよね」
トビアはここで彼のことを言った。
「確
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