暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十六話 小天使
[7/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「すぐに双使に兵を与えよう」
「わかっている。ようやくまた揃えた者達だがな」
「ようやく動かせるようになればロンド=ベルが戻って来るとはな」
剛使の言葉は何故か忌々しげなものではなかった。
「これも運命か」
「わからん。今全てがわからなくなった」
夜使もこう言うしかなかった。
「全てがな」
「しかし我等の役目が世界を滅ぼすものでなかったとしたら」
音使が述べた。
「私達の役目は一体」
「そうだ。何なのだ」
両使も言う。
「それならば」
「しかし。何かある」
頭使は一人静かに述べた。
「ロンド=ベル達と我々の間にはな。何かがある」
しかしそれが何かははっきりとわからないのだった。彼等もまた大きな謎の中にあった。
中央アジアの大都市であるタシケント。そこに天使達が現われた。
「よし、やっちゃえ!」
双使が言う。
「このまま人間達をやっちゃえ!」
こう言って無差別攻撃に入ろうとする。しかしであった。
「もう来やがったのかよ!」
「野郎!」
ロンド=ベルの面々はこう言ってすぐに出撃するのだった。
そうしてすぐに天使達への攻撃に入る。しかしであった。
「艦長」
「どうしたの?」
タリアにアーサーが言ってきたのだった。
「大変な話が来ました」
「大変なこと!?」
「そうです、これを」
見れば彼はかなり狼狽した顔であった。
「これを見て下さい」
「!?」
いぶかしみながらその電報を見た。そうして彼女もその顔を見る見るうちに強張らせるのであった。そうしてそのうえで彼女も言葉をあげるのだった。
「これは本当のことなの!?」
「はい、そうです」
アーサーも唖然とした顔であった。
「その通りです」
「馬鹿な、こんなことが」
タリアはまた驚きの声をあげた。
「こんなことが通ったっていうの!?」
「その通りです」
「大統領は御存知なのね」
「押し通されたそうです」
アーサーの言葉は苦々しげなものであった。
「彼等に」
「それでもこんなことをしたら」
「風間博士の一派の主張みたいですね」
アーサーはこうも話すのだった。
「どうやらこれは」
「あの博士に派閥があったっていうの?」
「どうやら」
こう述べるアーサーであった。
「あったようです。どうやらカリスマ的な魅力が備わっていたようで」
「カリスマね」
タリアはその言葉をシニカルに出すのだった。
「時としてそれは狂気もそうなるわね」
「それで艦長」
「私の考えを言うわ」
タリアもまた忌々しげに述べた。
「反対よ」
「やはりそうですか」
「当たり前でしょ。こんなことをしては」
そして言うのだった。
「あの博士と同じじゃない」
「私もそう思います」
そして彼もそれは同じなのであった。
「ですがもう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ