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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第13話 試験の後で………
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無かったらしい。しかしそれを許さなかったのは周り。父上はよくオリヴィエは“飾りの王”と呼んでいた」
「飾りの王………」
「にわかに信じられん話だ………」
はやてとシグナムは難しい顔でそう呟く。
今でこそ皆に崇められている聖王がまさかの飾りの王呼ばわり。
カリムが聞いたら卒倒しそうな話である。
「変わったオリヴィエは周りの反対を聞かず他国進行を無理にでも進めていった。そして戦争が更に激化していった中、生まれてからずっと病弱な俺はある実験に手を貸す事にした」
「手を貸す?」
「それがユニゾン。融合により更なる力を得る事を目的とした実験だ。今まで成功例が無かったが既に無い命だと思ってたからね、未来に役に立つならと思い志願したんだ。そして上手くいった」
「エクス君………」
「そんな顔するな夜天の主。そのお陰でそのチビッ子も生まれたんだ。それに俺は今も生きている」
「………そうやな」
「チビじゃないです、リインです!」
「でだ、そこからの記憶は更に曖昧だ。覚えているのは激化していく一方、聖王は保有していたゆりかごを使う事を決めたらしい。そしてそれが俺の封印の原因だったみたいだ」
「みたいだって………」
「仕方がないだろう?俺はいつの間にか封印される事になって封印されたのだから」
「そして現代に封印が解かれた」
「何でこの変態の手元にあったかはまるで分からない。だがコイツのお陰で今普通に会話も出来る。それだけは感謝してるさ」
「親父の外国の土産だって言ってたけど?………ってか感謝してるならもっと誠意を見せろよな………」
「いざというときに手伝ってるだろう。虫みたいな魔力しか持っていないマスターさん」
「ぐっ………」
痛いところを突かれ、何も返せないエローシュ。
「エローシュ君、魔力ランクいくつなのですか?」
そんな話を聞いていたリインが興味本意で聞いてみた。
「D………」
「えっ?」
「Dランクっすよ!!ええ低いですよ、虫並ですよ!!でも良いんです、その辺りはエクスとこの頭脳でカバーしますから!!」
やけくそ気味にそう答えるエローシュ。
「低いってレベルではないな。ユニゾンしなければ何も出来ないではないか」
「まあコイツは単体で戦闘に出すのは瞬殺行為ですが、裏方やデスクワークをやらせれば人一倍働けると思うぞ。マルチタスクだけは常人以上の事を出来る頭を持っているからな」
「デスクワーク!?何それ!?魔導師って魔法使って平和を守ってれば良いんじゃないの!?」
「エローシュ君、地球の警察は平和を守るだけやった?」
「………いいえデスクワークもあります」
「そういうことや」
「俺、まだ小学生………」
「ミッドでは働いてる子はバリバリ働いとるな」
「ありえねえ……
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