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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第13話 試験の後で………
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「真白ちゃんのお父さんがくれた大事な物だったの。多分研究者でたまたま出来てしまった恐ろしい兵器を何とか隠そうとしたんじゃないかって」
「なるほど………でも、データなら消せば良いんじゃない?それかデバイスをぶっ壊しちゃうとか………あ」

「なるほど、だから内緒って事だったんだな」

ライの不意に話した事で何故キャロが頑なに言わなかった理由もハッキリした。

「その宝石が唯一の形見、或いは手掛かりなんだな」
「はい。私達が六課に行くのもそれが1つの理由なんです。真白ちゃんのお父さんの捜索、そして信頼できる人達が居る部隊ならいざというときに頼りになるって」
「全く、よくもそんな事を思い付いたな。………まあ全てエローシュ辺りだろうな」
「はい。………だけど皆が納得しました」
「そうか………」

そう言って俺は考える。
エローシュの言った通り機動六課には優秀と言うより最強と呼べる魔導師が揃いに揃っている。
しかもリミッターも特に無いため皆が本来の力量なのだ。
機動六課が安全でなければ、ミッドチルダはどこも危険地帯だろう。
こっちで生活しているよりはかなり安全だ。

………となれば、

「………分かった。受けてみろ」
「お兄ちゃん!?」
「レイ良いのですか?」

星が俺に問いかけてくるが、他の皆もそう思っているらしく、少々不満げな視線で見てきた。

「キャロの気持ちもそうだが、もしまた襲われた時、安全で言えば六課の方が良い。かなり目立ってしまう部隊だけどそれ以上に安心できる管理局でもトップの魔導師が揃いに揃っている。あっちの方が安全だ」

「確かにそうですけど………」
「本当に良いのレイ?」

星とライは心配そうに俺に話しかける。夜美も何も言わないが気持ちは同じみたいだ。
………そう言えばこうやって長期的に家から家族が離れるのは初めてかも知れない。

今まで何だかんだずっと一緒だった為、3人はかなり心配しているのだろう。

「心配するなって。はやてや加奈達も居るんだし、それでも心配なら見に行けば良いんだ。それにキャロが自分で決めたんだ。理由も分かったんだし尊重してやろう」

「そうですね………」
「分かったよ………」
「我も了解した」

「よし、なら決定!!キャロ、試験頑張れよ!!」
「落ちたら許さないから………」
「うん頑張るよ優理」

こうして有栖家の話し合いは終わったのだった………









「なるほど………いつまでも子供扱いはアカンって事やな」

キャロは重要な所は除いて説明し、はやても納得した。
簡単に言えば、自分の能力をもっと上手く扱える様にするために六課で鍛錬すると言い、何を言われようとも折れずに言い続けて零治達と納得させたと
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