第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第5話:俺の周囲には必ず小うるさいのが居る
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かしいですぞ!」
「じゃぁ帰ればいいのに…おじいちゃんがムリして若者に付き合う事はないよ。年寄りの冷や水って言葉もある事だし、そんなにサントハイムから離れていないうちに帰れば?」
初めて得た“何処でも歌ってOK権”なのに、それを邪魔する小うるさいジジイ!
「年寄り扱いするでない! ワシはまだまだ現役じゃわい!」
「何が現役なの? 床運動かな? 自家発電は数に入れるなよ!」
「違うわボケェ〜!魔道士として…冒険者として現役だと言っておるんだ! 何でこの会話の流れで、床運動などと言う単語が出てくるんじゃ!? お前、頭の中がどうかしてるんじゃないのか!?」
やばい…とっても良いツッコミが返ってきた(笑)
ティミーが居なくて寂しかったけど、この爺さんが居れば楽しめそうだ。
う〜ん…こりゃ、こっちの神官君も巻き込まないと…
「んだよ…折角美少女と二人っきりのラブラブ冒険旅行だと思ってたのに…お邪魔な二人は消えれば良いのに! 数年経ったら家族増やして帰ってくるよ!」
俺は二人(特に神官君)に見せつける様に、アリーナの事を抱き寄せてブイサインをする。
「な、な、な、何を仰いますか!? アリーナ様はサントハイム王家の正当なる御血筋の方ですぞ! そ、そ、そんなアリーナ様に不埒な行いをするなど、私は許しませんですぞ!」
わぁ…すげー顔を真っ赤にして怒ってるぅ〜(笑)
「そんな事言うけどさぁ…若い男女が危険な冒険に出たら、お互いの距離が縮まって○○○になっちゃうんじゃね? ○○○を○○○で○○○しちゃうんじゃね?」
「あ、あ、貴方は何て下品なんですか!? もう少し慎みを持ちなさい!」
あぁ…昔のティミーを思い出すなぁ…
きっとコイツは童貞だね。
最近じゃティミーもノッてくる様になったしなぁ…
うん。良いオモチャを手に入れた!
爺さんと神官君の激怒模様を眺めていると、突如モンスターが襲来する!
今回は歌ってないから俺の所為ではない!
大声で怒鳴っている、この二人が悪いんだ。
「ぬぅ…『暴れ狛犬』か!? クリフト、姫様にスカラをかけよ! 奴の力は侮れんぞ!」
流石年の功…モンスターの知識とその対応が的確だ。
だが、それを台無しにするのがお姫様ってもんよ!
「たー!!」
何ら考えも無しに3匹の暴れ狛犬に向かって突撃するアリーナ。
持ち前の素早さを駆使し1匹に近付くと強烈な蹴りで吹き飛ばす。
だが良かったのはそこまでだ…
よりによって3匹並んだ敵の中央の敵目掛け突撃し、両サイドに敵状態で隙だらけになるアホ行動。
神官君のスカラも、爺さんの援護魔法も間に合わず、敵の攻撃を喰らいそうになっている。
…これだから世間知らずは困るんだ!
リュカSIDE END
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