第二部
第二章 〜対連合軍〜
百五 〜決着〜
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いだろうと結論を出したんです。やはり、正解でした」
「そうか」
その間にも、張譲はもがき苦しんでいる。
「歳三。これ、どうするの?」
「殺すのは容易い。だが、こやつにはまだ話して貰わねばならぬ事がある」
「……そうね。じゃ、連れて出ましょうか」
これで、全てが終わったか。
とは申せ、まだまだ安息を得るには時を要しそうではあるが。
その後、張譲らに対しての尋問が行われた。
何皇后らは既に毒殺され、密かに葬られていた事。
張譲から袁術に対し、私や月を討伐した暁には大将軍に叙する密約があった事。
その他、悪事や生臭い話には枚挙に暇がなかった。
唯一、陛下と杜若が再会し、互いの無事を喜び合ったのが明るい話題と言えよう。
連合軍もなし崩し的に解散。
袁術のみならず、麗羽や華琳らも任地へと戻っていったようだ。
「これで、やっと無益な争いが終わりましたね」
「……うむ」
だが、これで朝廷の権威は完全に地に墜ちた。
群雄割拠の時代へ突入する事になるのであろう。
それを察しているのであろう、月の笑顔もぎこちないものだった。
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