暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
狩りに行こうぜ!@
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リンがアルヘイヴ・オンライン内にあるクラインの酒場でクラインと飲んでいると水色の髪を揺らしながらシノンが入ってきた

「新しいVRMMOのモニター?」

「うん、菊岡さんが持ってきた話なんだけど……」

「ふーん……どんなゲーム?」

「まだ携帯ゲームが普及していた頃の作品をリメイクしたんだって。タイトルは……えっと、一狩り行こうぜ?」

「それはキャッチコピーだろ……モンスターハンターな」

時代的にリンがまだ小学生の頃流行っていたタイトルである
最大四人のハンターが巨大なモンスターを狩る単純明快な作品……とリンは記憶していた

「なんでそんな旧型のタイトルなんか出してくるんだ?」

「さあ……わからないけどモニターしてくれないかって電話で……。四人までいいらしいから燐を誘いに来たの」

リンの隣にいるクラインもウズウズしている

「な、なあ……俺も混ぜてくれよ……」

「……クラインはやったことがあるのか?」

「おう、もちろんだぜ!」

「あっ、そう……」

「どうする?」

クラインが仲間になりたそうな目でこちらを見ている……仲間にしますか?

「無論いいえで」

「何故!?」

「だってクライン……猪武者じゃん」

「猪じゃねぇ! 俺はただ裸で突っ込むだけだぜ?」

「却下で」

モニターなのにそんな上級縛りプレイをしてどうする
「じゃあ、あと二人はどうするの?」

「キリトとアスナでも誘ってみるか?」

主人公とその嫁ならばいい仕事をしてくれるだろう……そうリンは思いこの二人の名前を出した

「ちょっとリアルで電話してくる。詳細データはある?」

「もちろん。私も落ちてリンに菊岡さんから来たメールを転送する」

「了解。……楽しみだ」









†††








菊岡さんに指定された場所に行く道で燐は首を傾げていた

「それで?どうしてこうなった?」

「あはは……」

「笑い事じゃないぞ、陸也」

燐の隣で渇いた笑い声をあげたのは雄護陸也。短めの黒髪に黒い服装。今から葬式でも行くのかと言わんばかりの黒づくめである

「そうよ、陸也。せっかく明日奈が機会をくれたんだから覚悟を決めなさい」

いや、あなたのせいでしょうが……という意思を込めた燐と陸也の視線がその言葉を発した少女に集中する

結城悠香。明日奈の姉で陸也の幼なじみらしい
しかし、容姿は似ているのだが……性格はあまり明日奈と似てない
今回、燐が明日奈に連絡を入れたところ代役として推薦されたのは彼女であったのだが、その枠に陸也を無理矢理詰め込んだのだった

「というかなんでついてきてるんだ?」

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