第百三十四話 ガルラ帝国崩壊
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のうえでロンド=ベルに対して向かうのだった。
「帝国軍が来ました」
ナタルがヘンケンに報告する。
「その数五千万です」
「数は予想通りだな」
「はい」
まずは数について話された。
「しかしだ。あれは」
「ソーラレイですか」
「そうだな。間違いない」
あちらの世界の面々はそれを見てすぐにわかった。
「まさかこちらの世界にもあるなんてな」
「見慣れた気もするけれど」
「あれっ、あんた達の世界にあれがあるのかよ」
「まさか」
「ああ、あるぜ」
キースがこちらの世界の人間に答えた。
「ちゃんとな。コロニーレーザーなんてのもな」
「コロニーレーザーのことは御聞きしました」
シンルーがチャック=キースのその言葉に答えた。
「コロニーを改造してレーザー砲にしたという」
「あとレクイエムもだったよな」
今度はアレックスが言ってきた。
「巨大なレーザー砲兵器だよな」
「そう。それが俺達の世界にはあったんだ」
今度はコウが話した。
「それと同じさ。一年戦争で使われた奴だ」
「それが今出て来たんですね」
「ふむ、それでは」
「向こうでは珍しくない兵器か」
イワンとジュゼ、ハンスもここで言った。
「あのソーラレイも」
「なら攻略法は?」
「知っているか?」
「要は撃たせないことだ」
バニングの返答は実に明快なものだった。
「撃たれる前に撃つ。それだけだ」
「撃たれる前にか」
「けれどそれが一番難しいんじゃ?」
「いや、これが案外楽なんだよ」
モンシアは楽しそうに述べた。
「見ろよ。あれでかいだろ」
「ええ、確かに」
マリンがそのモンシアの言葉に答えた。
「あの大きさは」
「だったら狙われたら終わりじゃないのか?」
「そうだよな」
ジャックと雷太はそれを危惧していた。
「狙われたらそれで」
「おしまいじゃないのか?」
「いやいや、それがそうじゃないんだって」
ヘイトが笑いながら言ってきた。
「大きいだろ?それだけ照準を動かすのも楽じゃないんだよ」
「あっ、そうだな」
「言われてみれば確かに」
「その通りだ」
闘志也にジュリイ。謙作もこのことに気付いた。
「じゃあここはやっぱりあれか」
「俺達の機動力を活かして」
「それで狙わせないのか」
「しかもそれだけじゃないです」
今度はアデルが説明するのだった。
「ソーラレイは確かに兵器としては威力は絶大です」
「それは否定できませんね」
テッサが彼等に問い返した。
「やはり」
「だが守りは脆い」
またバニングが言ってきた。
「守りはな。一撃でも何処かに攻撃を受ければそれで終わりだ」
「あの鏡面の何処かに受ければ」
「それで終わりだと」
「その通りだ。しかも僅かな攻撃でそ
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