第百三十四話 ガルラ帝国崩壊
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、馬鹿な!」
彼はその炎に包まれる艦橋でまだ喚いていた。
「この私が、何故だーーーーーーーっ!」
これが最期の言葉だった。彼は死んだ。炎の中に包まれこれでガルラ帝国もまた完全に崩壊し消滅したのであった。遂にであった。
「終わったな」
「ああ」
「これでな」
誰もがその爆発を見て言い合う。
「ガルラ帝国は崩壊した」
「その通りだ」
「これで。やっとな」
皆それぞれ言う。
「それでだ」
「ローザ」
マリンが彼女に応えた。
「我々は新たな国家を築く」
「新たなか」
「そうだ。宇宙連邦と言うべきか」
そして今度は国家の名前を話すのだった。
「身分なぞない。新しい国家をだ」
「そうか。共和制としてだな」
「その通りだ。これからが大変だろうがな」
「そうだな。しかしな」
隼人が笑みを浮かべて彼に言ってきた。
「これだけの数が立ち上がったんだ。大丈夫だ」
「新しい国家を築けるというのだな」
「ああ、いける」
微笑んでローザに述べる隼人だった。
「安心しろ。いける」
「そうか。それなら我々は」
「期待しているぞ、ローザ」
マリンは微笑んで彼に告げた。
「これからのことをな」
「ああ、それではな」
これで彼らも新たな国家の建設の為に旅立った。後には何ロンド=ベルだけが残った。
「よし、これで終わりだな」
「そうだな」
「じゃあ土星にいる必要もないな」
また皆で話すのだった。
「それでは諸君」
大河もまたここで皆で話す。
「これから地球に戻る」
「はい、これで」
「やっとですね」
「長い戦いだった」
黄金もまた言うのだった。
「しかしそれもこれで終わりだな」
「いえ、まだ終わりじゃないわ」
しかしここでシルヴィアが言うのだった。
「まだ天使達がいるわ」
「それにゼラバイアもいる」
サンドマンも言葉を出してきた。
「まだ戦いは残っているのだ」
「後は地球での戦いか」
グラハムは彼等の話を聞いて述べた。
「まずはそこまで戻ることだな」
「思えば遠くへ来たもんだぜ」
甲児も言う。
「土星までなんてよ。何処まで来たってんだよ」
「何言ってるのよ、甲児君」
しかしその彼にさやかが言ってきた。
「宇宙怪獣との戦いじゃ雷王星まで行ったでしょ」
「ああ、そういやそうだったな」
言われてそのことを思い出す甲児だった。
「随分昔だったよな」
「そんなに昔かしら」
「大昔のような気がするぜ」
またさやかに対して言った。
「もうよ。それこそよ」
「言われてみればそうだけれど」
さやかもそれに頷くのだった。
「もうね。大昔よね」
「だろ?本当に昔じゃねえかよ」
甲児はまた言った。
「けれどまあ。それでもだよ」
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