第百三十四話 ガルラ帝国崩壊
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乱に対処できません。ですから」
「けれどよ、姫様」
その彼女に黄金が言う。
「実際に来てるんだよ、これはどう説明するんだ!?」
「それは」
「十億・・・・・・流石にこれは」
「まずいぞ」
全員血相を変えていた。
「このままでは」
「包囲されます、このままでは!」
「くっ、どうする!?」
「ここで戦えば!」
だがそれは杞憂だった。その十億の大軍から通信が入って来た。それは。
「地球の方ですか?」
「何っ、地球の方!?」
「何だこの言葉は」
まず方という言葉に誰もが耳を疑った。
「敵意はねえのか?」
「まさか」
「我々はガルラ帝国の奴隷でした」
「奴隷!?じゃああんた達が」
「そのガルラ帝国の」
「そうです、その通りです」
こう言葉を返してきたのだった。
「我々も立ち上がったのです」
「帝国を倒す為に」
「そして自分達の手で新たな国家を築く為」
「ここに来ました」
「そうか」
隼人はそれを聞いて微笑むのだった。
「これで大丈夫だ。帝国を倒してもな」
「そうだな。皆立ち上がった」
「御前が願った通りにな」
竜馬と弁慶がまた二人に言ってきたのだった。
「これでもう帝国を倒しても新しい国家ができるな」
「本当の意味で真っ当な国家がな」
「隼人、だったらよ」
今度は武蔵が言ってきた。
「このまま帝国を」
「そうだ、やるぞ皆」
「おうよ!」
「今こそな!」
誰もが彼の言葉に応えて頷く。
「帝国の奴等をぶっ潰すぜ!」
「完全にな!」
「覚悟しろ帝国!」
「今こそ我等も!」
その十億の大軍も帝国軍に殺到する。彼等は今まさに倒されようとしていた。
五千万の軍勢はロンド=ベルと反乱軍、そして彼等が奴隷として虐げていた者達に次々と倒されていく。そうして遂に。残るはシンクラインと僅かの戦力だけになった。
「殿下、最早」
「残ったのは我が軍だけです!」
「おのれ、下郎共が!」
シンクラインはまだ諦めていなかった。
「私に歯向かうとは。思い知らせてくれるわ!」
「はい、ですが今は」
「これでは」
「撤退するぞ」
歯噛みしつつの言葉だった。
「そして然るべき場所で再起を期す。いいな」
「はい、それでは」
「このまま」
彼等はこのまま落ちようとする。だがそれは適わなかった。無数の大軍が彼等を完全に包囲してしまっていた。逃げることはもうできなかった。
「駄目です、何処にも逃げられません」
「これでは」
「あれだ!あれがシンクライン皇太子の乗艦だ!」
「沈めろ!」
民衆達が彼の旗艦を見つけて叫ぶ。
「帝国を倒せ!」
「暴君を許すな!」
彼等が倒そうとしていた。シンクラインはそれを聞いていよいよ怒りの形相になる。しかしここに来
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