第百三十四話 ガルラ帝国崩壊
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」
「奴隷のいないか」
「限られた一部の者だけが贅を尽くす社会」
それこそまさにガルラ帝国であった。
「そのような国家にはしない」
「もっとずっとまともな国家ってわけだな」
隼人は斜に構えているがそれでも言うのだった。
「そうだな。まともな国家だな」
「そうだ。奴隷は解放され身分制度はなくなる」
クロッペンが言った。
「誰もがな。平和に暮らせる国家を築くのだ」
「理想はいいがな。しかしそれでもだ」
また言う隼人だった。
「少なくとも今の帝国よりはずっとましだな」
「あのような国家には決してなりません」
ファーラが断言してきた。
「ガルラ帝国はあまりにも非道に過ぎますから」
「それはあの皇太子のせいだな」
黄金がそのシンクラインの乗艦を見ていた。
「だからだ。あいつさえ倒せれば」
「いや、それはどうかな」
しかし隼人はここで彼に対しても言うのだった。
「それはな。どうかと思う」
「!?どういうことなんだ隼人」
「一体何を言いたいんだ!?」
竜馬と弁慶も彼の言葉の意味がわからず怪訝な顔になった。
「まさかまたガルラ帝国みたいになるっていうのか!?」
「まさかそんな」
「可能性は否定できない」
そして今度ははっきりと言うのだった。
「何故なら立ち上がったのはローザ達だけだからな」
「だからだってのかよ」
「そうだ」
今度は武蔵に対して答えたのだった。
「皆がそれを拒まない限りはだ。またあんな国家になるぞ」
「まさかそんな」
「そんなことは。絶対に」
「いや、有り得る」
まだ竜馬と弁慶に話すのだった。
「それもな」
「何だよ、じゃあ帝国を倒しても同じかよ」
宙は隼人のここまでの言葉を聞いて言った。
「それだったらよ」
「そうだ。誰もがそれを拒まない限りはな」
そして隼人はまた言った。
「そして新しい国家を築こうと思わない限りはだ」
「何だよ、それってよ」
「俺達が戦う意味がないってことかよ」
宙だけでなく闘志也も言った。
「そんなことじゃよ」
「同じじゃねえかよ」
「いえ、同じではありません」
しかしファーラがまた彼等に話すのだった。
「帝国は倒れます。ですから」
「けれどよ。隼人が言ったじゃねえか」
「それでもよ。そんなのだと」
皆の言葉に迷いが見られた。これでは勝利を収めても同じではないのかと。しかしここで。思わぬ者達がやって来たのだった。
「!?モニターに反応です」
「これは・・・・・・十億!?」
「何だこの大軍は!」
彼等はその十億の大軍で攻めてきたのだった。
「援軍か!?」
「まさか。そんなことは」
「有り得ないです」
一同にファーラが血相を変えて言ってきた。
「これ以上兵を出しては帝国も反
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