第百三十四話 ガルラ帝国崩壊
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いな!」
「了解です!」
「それでは!」
彼等は照準を合わせるだけで手が一杯だった。それが定まることはない。そしてその混乱はそのまま帝国軍全体に拡がっていた。指揮が混乱していた。
「くっ、こちらか!」
「あちらか!」
素早い動きで進むロンド=ベルの動きを捕捉できないでいた。そうしてそーラレイに徐々に迫られ焦りをさらに増す悪循環に陥っていた。
「ロジャー、敵は混乱してるのね」
「その通りだ。我々の動きを計りかねている」
ロジャーはこうドロシーに答えた。
「その機動力と後は」
「後は?」
「帝国軍自体が混乱している」
ロジャーもこのことを見抜いているのだった。
「我々にとってはいいことだ」
「そうね。それはね」
「そこに付け込めば勝利はさらに近付いてくる」
「じゃあロジャー、ここは」
「そうだ。このまま左右に動きながら進む」
やはりそれだった。
「それで行かせてもらう」
「わかったわ、ロジャー」
ドロシーも彼のその言葉に頷いた。
「それじゃあ」
「もうすぐだ」
そしてロジャーは今度はこう言うのだった。
「ダバ君、いいか」
「はい」
「いけます」
ダバとリリスが彼に応える。
「じゃあ今からブローラーで」
「ソーラレイに近付いて」
「そうだ、撃ってくれ」
また言うのだった。
「このままな」
「それじゃあ」
「ブローラー御願いします」
テッサがここで指示を出した。
「前へ。そして」
「わかったよ。それじゃあ」
こうしてダバの乗るエルガイムマークツーがブローラーに変形して一気に前に出た。そうしてそのうえで前に出るのだった。
「むっ!?」
「あれは確かエルガイムマークツー」
「何をする気だ?」
帝国軍はその動きを見て眉を顰めさせた。
「僅か一機で来るか?」
「何を考えている?」
「迎撃せよ」
シンクラインはすぐに彼等に告げるのだった。
「すぐにだ。いいな」
「はい、それでは」
「すぐに」
彼等はソーラレイの危うさをわかっていなかった。そうでなければダバにより指示を出した。そうしてそのうえでただ迎撃部隊を向かわせただけだった。
しかしエルガイムマークツーはすぐに彼等を退けてしまった。
「この程度なら!」
「いけるわよね、ダバ」
「ああ、大丈夫だ!」
ダバはすぐにセイバーで彼等を斬り倒してしまった。瞬く間だった。
「じゃあ後は」
「やるのね」
「決める」
ダバの言葉は真面目なものになった。
「これで!」
「やってダバ!」
リリスがバスターランチャーを出した彼に告げた。
「今ここで!」
「よし、これで決める!」
ダバもまた応える。そうしてそのうえでソーラレイに照準を合わせ。今一条の巨大な光を放った。それが今ソ
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