暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十三話 イノベイターの蠢動
[1/16]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
               第百三十三話 イノベイターの蠢動
「ああ、やっぱりね」
「予想していたのだな」
「勿論だよ」
リボンズは笑って仲間達に答えていた。
「それはね」
「帝国軍はあれだけの数があったのに?」
「確かに数は多いさ」
リボンズもそれは認める。
「けれどさ。それでも勝てないものは勝てないんだよ」
「数は多くてもか」
「うん、そうだよ」
こう述べるリボンズだった。
「帝国軍は数は多くても質は悪いね」
「ええ、それはね」
「確かにな」
仲間達もそれは認めるのだった。
「それもかなりね」
「改造もしていなければ個々の機体もな」
「質の悪い戦闘機や円盤が殆どだ」
「それじゃあ幾ら数があっても同じなんだよ」
こう述べるリボンズなのだった。
「それがあってもね」
「そういうものね」
「数にしろ質が大事か」
「しかも作戦が悪いよ」
帝国軍のもう一つの問題だった。
「まともな指揮官はローザ司令達三人とその部下達だけだったけれど」
「もうその三人はいないわ」
「今ではお尋ね者だ」
「そう。だからもう指揮官もいないんだ」
そうなるのだった。
「従ってね」
「じゃあ結局はもう」
「帝国軍は」
「僕は負けると見ているよ」
これがリボンズの予想であった。
「帝国はね」
「そしてシンクライン皇太子は」
「滅びるね」
やはり他人事そのものの素っ気無い言葉であった。
「もうね。勝てる筈もないよ」
「けれどリボンズ」
ここで女が言ってきた。
「何でも帝国からは皇帝が来るそうよ」
「帝国の支配者がだね」
「そうよ、実際のね」
それに対してシンクラインは実質である。この二重権力体制が今の帝国の特徴となっていた。
「それが来るらしいわよ」
「皇太子に呼ばれてだね」
「ええ」
こうリボンズに話すのだった。
「その通りよ」
「そして帝国軍も来る」
また一人が言った。
「さらにな」
「これ以上戦力を引き抜くんだね」
それを聞いてまた笑うリボンズだった。
「もうそろそろ圧政を維持できないだろうね」
「奴等のか」
「その通りだよ」
また語るリボンズだった。
「帝国は圧政しか知らないじゃない」
「そうだな」
「それはね」
これは他のイノベイター達もよく把握していることだった。
「彼等はね。そればかりね」
「確かに」
「だからだよ。圧政ができなくなったらね」
リボンズの言葉は続く。
「それで終わりだよ。圧政を維持する軍事力がなくなったら」
「それを考えると脆いのね」
ふと言ったのはリジェネだった。
「帝国も」
「圧政なんてそんなものだよ」
そしてリボンズは馬鹿にしたようにして述べた。
「所詮はね。三流でしかないよ」
「三流なの」
「神はそ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ