暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十三話 イノベイターの蠢動
[10/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
き進み薙ぎ倒していく。
「帝国軍を倒すんだ!」
三人もまた攻撃を仕掛けていく。戦いは激化していく。だがその勢いは完全にロンド=ベルのものであり帝国軍は押されていくだけだった。
「おのれ、止めよ!」
皇帝がその中で叫ぶ。
「ロンド=ベルを止めよ!」
「ですが陛下」
「最早それは」
できなくなっているというのである。
「奴等の勢いは止まりません」
「このままでは。ですから」
「撤退せよというのか」
ここで皇帝の顔が曇った。
「朕に対して。宇宙の支配者である朕に対して」
「止むを得ません」
「ここは」
彼等も必死だった。こう皇帝に進言するのだった。
「ですから今は」
「不本意ではあっても」
「止むを得ないか」
皇帝の顔は苦いものになっていた。
「ここはだ。撤退するとしようか」
「はい、それでは」
「すぐにでも」
こうして彼等は撤退しようとする。しかしであった。
彼等が後ろを振り向いた時そこには。何と機雷源があった。まるで彼等の退路を遮断するように。何時の間にか敷かれていたのだった。
「何っ、機雷源だと!」
「何時の間にだ!」
「父上、備えはしておきましたぞ」
ここでシンクラインの勝ち誇ったような声が届いてきた。
「安心して戦って下さい」
「シンクラインか」
皇帝は機雷源と彼の言葉を聞いて全てを察したのだった。
「貴様、何のつもりだ?」
「何のつもりとは?」
「とぼけるな。この機雷は何だというのだ」
「だからです」
平然とした顔で薄笑いを浮かべていた。
「父上に満足して頂けるまで戦って頂きたく」
「馬鹿な、これでは」
「撤退ができんぞ!」
「殿下、まさか!」
「そなた達もだ」
彼は今度はその薄笑いを皇帝直属の臣下に対しても告げた。
「父上を頼むぞ。いいな」
「くっ、殿下やはり貴方は」
「御父上であられる陛下を」
「今ここで」
「既にある程度はわかっていた」
皇帝もまた忌々しげに彼に告げてきた。
「貴様のことはな」
「私はあくまで父上をお慕いしているだけです」
「戯言を」
「いえ、真です」
しかし彼はまだ言うのだった。
「その皇帝としての座を」
「そうか。そういうことか」
彼はここまで聞いて苦い声を我が子に告げた。
「貴様のことはよくわかった」
「ではそういうことで」
「最後までお楽しみ下さい」
その笑みは最早父親に向けるものではなかった。
「ではそういうことで」
「・・・・・・くっ」
シンクラインはここまで言うとモニターから姿を消した。そして残っているのは機雷源だけであった。それは彼等の退路を阻み続けていた。
「陛下、後ろから来ています」
「このままでは」
「止むを得ん」
皇帝も決断を下すしかなかった。
「戦うぞ」
「はい、それ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ