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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十三話 イノベイターの蠢動
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か」
「うん」
また言うリボンズだった。
「もう必要な戦力は手に入れたしね」
「そうか、彼等の軍勢をか」
「手に入れたのね」
「じゃあ。撤退するよ」
リボンズはまた平然と言った。
「これでね。それじゃあ」
「わかったわ。じゃあこれで」
「撤退するか」
こうして彼等は何時の間にか己のものとした帝国軍の一部を連れて戦場を後にした。だが帝国軍、とりわけ皇帝はそれを見て驚きの声をあげた。
「何だ、あの連中は!?」
「いきなり戦場を離脱だと!?」
「何を考えている!?」
皆それを見て驚きの声をあげる。
「しかも碌に戦わず」
「どういうつもりだ!?」
「戻るように言え」
皇帝も彼等に告げる。
「すぐにな」
「それはもう伝えています」
「ですがそれでも」
彼等は戦線を離脱しているというのだ。明らかな確信犯だった。
「彼等は離脱していきます」
「どうしますか?」
「追っ手を向けよ!」
皇帝の声が激昂したものになった。
「いいな、すぐにだ」
「はい、それはもう」
「ですが」
「ですが。何だ?」
「新たな軍勢が出て来ました」
「その軍勢に追っ手が」
「何だと!」
皇帝はそれを聞いて驚きの声をあげたのだった。
「地球の軍勢か!?」
「わかりません、ですが」
「かなりの強さで」
こう声があがるのだった。
「それで追っ手は瞬く間に」
「殲滅されました」
「馬鹿な、一体何者だ」
皇帝も彼等が何者かわかりかねていた。
「ここで出て来るとは一体」
「マシンは我等のものです」
ここでまた報告があがった。
「ということはだ」
「あの者達ですか」
「あの裏切り者達かと」
皆それぞれ驚きの声をあげる。
「どうされますか、陛下」
「ここは」
「ならばどのみち倒す対象であることには変わりがない」
皇帝は忌々しげに言葉を出した。
「ならばだ。さらなる追っ手を差し向けろ」
「はっ、それでは」
「そのように」
彼等はまた追っ手を差し向けた。しかしであった。
その謎の軍勢は彼等を何なく倒す。そうして言うのだった。
「私はわかったのだ」
「わかったのだな」
「うむ」
クロッペンだった。彼はテラルの言葉に応えていた。
「確かに私はクローンだ」
「それは受け入れるのだな」
「しかし私は私だ」
こうも言うのだった。
「ならばだ。私は戦う」
「クロッペンとしてだな」
「その通りだ。私はこのまま進む」
言いながら先陣で戦う。一直線にだ。
そしてそのうえで。ロンド=ベルに対して告げてきた。
「ロンド=ベルの者達よ」
「クロッペンか?」
「そうだ、楯剣人よ」
剣人に対して応えてきた。
「私はわかったのだ」
「何がわかったんだ?」
「私はクロッペンだ」
こう彼に言うのだ
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