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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十三話 イノベイターの蠢動
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りここは」
「そうだ。迎え撃つ」
彼も撤退する気はないのだった。
「奴等をな。ここでな」
「はい、それでは」
「そのように」
彼等もそれに応えて言うのだった。
「我等の全軍を以って」
「それに当たりましょう」
「数はだ」
シンクラインはそれについても尋ねた。
「どれだけいるか」
「丁度五千万程度です」
「それだけです」
数についても述べられた。
「これが我が軍の残り全てです」
「地球に来ることができたのは」
言葉は微妙に頼りなくもなってきていた。
「これだけです」
「後は」
「これで充分だ」
だがシンクラインはそれでいいとした。
「三億も一億も本来はいらぬのだ」
「そうなのですか?」
「ですが数は」
「それは私だからだ」
傲然と言ってみせてきたのだった。
「私が指揮するからだ。それではな」
「この五千万で迎え撃ち」
「そのうえで勝利すると」
「その通りだ。それではな」
あらためて部下達を見回し。そして言うのだった。
「最後の戦いだ。よいな!」
「はい、ロンド=ベルとの」
「地球人共との」
「そしてだ」
彼の言葉はさらに続く。
「私の手による帝国の千年王国の。はじまりでもある」
不敵な笑みと共に自らも述べる。ロンド=ベルと帝国の最後の戦いが今はじまろうとしていた。
戦いがはじまろうとする中。イノベイター達は既に土星を離れていた。そうして今はある場所をただひたすら目指しているのだった。
「戦闘が終わったな」
「そうなんだ」
リボンズは仲間からの言葉を何でもないように受け取っていた。
「じゃあ皇帝は」
「そうだ、敗れた」
「やっぱりね」
やはり何でもないといった口調だった。
「負けたんだ。あっさりと」
「三億の軍勢も消え去った」
このことについても述べられる。
「一兵も残らずにな」
「それじゃあ帝国の命運は決まったね」
やはりリボンズの言葉は薄笑いの言葉であった。
「滅亡だね。確実にね」
「確実か」
「うん。もう宇宙を抑えられるだけの戦力はないし」
帝国のことがよくわかっている言葉であった。
「それに」
「それに。何だ?」
「もう帝国はロンド=ベルには勝てないよ」
確信した笑みでの言葉であった。
「何があってもね」
「絶対にか」
「そうさ、絶対さ」
「では宇宙はどうなる?」
「そうね。それだけれど」
イノベイターの面々はここで彼に対して問うのだった。
「治めていた帝国がなくなるとなると」
「どうなるのかしらね」
「決まってるさ。僕達のものになるんだよ」
リボンズはまたあっさりと言ってのけたのだった。
「僕達のね」
「私達のね」
「そうだ、神である僕達のね」
そしてこうも言ってのけるのだった。
「ものになるんだよ」

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