暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十三話 イノベイターの蠢動
[14/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うだったのだ。ガルラ帝国はまだ彼がいるのだった。
「あいつを倒さないと終わらない」
「だからこそ」
「その通りです」
ファーラも仲間達の言葉に応える。
「彼を倒さない限り帝国は滅んだことにはなりません」
「そうだな。だからこそ」
「次の戦場に」
そういうことだった。最後に彼を倒さなければならなかった。今ロンド=ベルはガルラ帝国と最後の戦いに挑もうと決意していた。
「まずは機雷を除去する」
大河がまた述べた。
「そのうえでだ。帝国との最後の戦いに向かおう」
「わかりました、それじゃあ」
「今から」
彼等もそれに応える。そうして機雷を除去していく。三億の圧倒的な戦力を消滅させてもまだ最後の戦いが彼等を待っているのだった。
その頃シンクラインは。土星の丁度上空にいて報告を聞いているのだった。
「そうか、父上は戦死されたか」
「はい、ゴライオンにより」
「一刀両断でした」
「他愛のないことだな」
彼は父の死を聞いても表情を変えはしなかった。
「ロンド=ベルはほぼ無傷か。父上も使えなかったな」
「使えなかったですか」
「陛下が」
「そうだ。使えなかった」
いささか驚く家臣達に対してもこう返すだけだった。
「所詮はな。その程度か」
「はあ」
「左様ですか」
実の父親、しかも皇帝までそう言ってのける彼の冷酷さに驚いてはいた。しかしそれを口に出すことは最早誰にもできなくなっていたのだ。
「ですが殿下」
「三億の兵に陛下まで失い」
「我等は最早」
「わかっている。制圧している全宇宙の抑えが利かなくなっているのだな」
「はい、そうです」
「その通りです」
彼等が言いたいのはまさにそのことだった。
「既に各地で反乱の気配が見えます」
「このままでは」
「わかっておる」
だがここでもその返答は変わらない。
「それはな。わかっている」
「御存知なのですか」
「そうだ。そしてやるべきこともだ」
わかっているというのだ。
「そうだな。さし当たってはだ」
「どうされますか?」
「それで」
「ロンド=ベルを倒す」
造作もなく言ってのけた。
「これからな。倒す」
「倒すのですか、彼等を」
「ですが」
「案ずることはない。所詮は地球の猿共だ」
ここでその偏見も露わにしてみせてきたのだった。
「私が本気になればどうということはない。そして」
「そして?」
「まだ何かありますか」
「そうだ。その戦力を私のものとする」
不敵な笑みと共の言葉だった。
「私のな」
「では殿下、奴等を倒しその戦力を手に入れ」
「帝国の剣とされるのですね」
「その通りだ。これで全ては解決する」
こう自然に考えているのだった。
「全てな。私の思うままにだ」
「そうですか。思うままに」
「ではやは
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ