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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十二話 帝国の亀裂
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「だからだ。御前達には攻撃しない」
「そうか」
「だが御前達が俺達に攻撃を仕掛けて来るなら」
その場合のことも言う。
「その時は俺達もだ」
「私達と戦うか」
「だがそうでない限りは俺達は敵じゃない」
マリンの声が微かに笑った。
「そういうことだ」
「そうか、わかった」
ローザはその言葉に対して頷いた。
「それでは御前達には攻撃をしない」
「ローザ、じゃあ御前は」
「ただしだ」
だがローザの声は鋭いままだった。
「御前達の味方になったわけじゃない」
「それは違うというんだな」
「今私達は生きる為に戦っている」
彼等が言うことはそれだった。
「それでいいな」
「わかった。それじゃあな」
こうして彼等は戦うことなく共闘に入った。そのまま前後から帝国軍を挟み撃ちする形になった。それにより帝国軍はさらに崩れた。ニ億の大軍は最早ただの烏合の衆だった。そうして遂にその二億の大軍はその数を殆どなくしそのうえで何処かに消えたのだった。
「勝ったな」
「どうやらな」
流石に二億の大軍を破ったことは大きかった。そしてその疲労も。
「やっとだったな」
「ああ」
「けれどこれで」
ロンド=ベルの面々は言うのだった。
「俺達は勝った」
「ニ億の大軍の殆どを叩き潰したんだ」
まさに殲滅だった。残った帝国軍は一千万程度だった。その彼等も何処かに消えてしまった。
「やっとな」
「御前達のおかげで命は助かった」
テラルがその彼等に言ってきた。
「そのことに対して礼は言おう」
「で、それでどうするつもりなんだ?」
ジュリイは警戒する目で彼を見ていた。
「今度は俺達と戦うつもりか?」
「そうだな。帝国軍は退けたんだ」
謙作も言う。
「今度は俺達とか?どうするつもりだ?」
「いや、そのつもりはない」
しかしテラルはそれを否定するのだった。
「まず我々にはもう御前達と戦う必然性はない」
「必然性はかよ」
「最早帝国から追われる身」
それが今の彼等である。
「それでどうして御前達と戦うのだ?」
「帝国じゃなければ戦うつもりはないってことか」
「そうだ」
また闘志也に答えるのだった。
「だからだ。私達は最早御前達とは戦わない」
「その言葉信じろというつもりか?」
ジュリイの言葉はまだ警戒するものだった。
「まさかと思うが」
「いや、ジュリイ」
しかし闘志也が彼等に言ってきた。
「それは違う」
「何っ、闘志也」
「違うというのか?」
ジュリイだけでなく謙作も眉を顰めさせてきた。
「まさかこの連中を」
「信じるっていうのか」
「ああ、テラルの言葉は本当だ」
彼にはわかったのだ。
「間違いなくな」
「本当か」
「あいつの言葉は」
「そうだ、現にあいつ等は帝国軍にあそこまで追
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