第百三十二話 帝国の亀裂
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かる人ですよね」
「その通りです。おかげで我々も助かっています」
テッサも言う。
「補給も後方支援も根回しをしてくれますので」
「それが一番有り難いのよね」
ミサトはそのことに最も感謝しているのだった。
「おかげで私達も思う存分戦えるわ」
「それでですが」
今度はエレが皆に言ってきたのだった。
「ローザ司令達は司令達で発たれるそうです」
「そのようです」
エイブも言ってきた。
「ですからやはり私達とは完全に別行動です」
「そうなりますので」
「わかりました。それじゃあ」
「俺達は基地に戻って」
「私達で作戦を進めるわ」
こう皆に告げるミサトであった。
「それでいいわね」
「了解、それじゃあ」
「いよいよ土星に」
「二億倒したわ」
ミサトもこのことは強く意識していた。
「そしてその前に一億倒してるから」
「それより前にも随分倒してるから」
「もう帝国の戦力も」
「はい、それは間違いありません」
ファーラも彼等に告げてきた。
「それに私達が地球に来る前に多くの帝国軍の基地を破壊し軍勢を倒していますので」
「帝国軍もその力には限界がきている」
「そうですね」
「そしてそれだけではありません」
それに留まらないというのである。
「帝国軍はその圧倒的な軍事力で奴隷達を押さえつけています」
「軍事力でか」
「というと」
答えは自然に出て来るものだった。
「それを失えば奴等は」
「間違いない」
そして答えが出された。
「奴隷を抑えられなくなって」
「崩壊する」
「既にその寸前の筈です」
ファーラはこうも指摘したのだった。
「帝国は。最早」
「そうか、それなら」
「帝国はここでも宇宙でも崩壊するのか」
「その通りです」
ファーラの言いたいことはこのことだった。
「ですから攻めるべきです、ここは」
「よし、じゃあ」
「そうするか」
「一気にな」
皆それで一致した。
「そうして攻めてそのうえで」
「帝国を滅ぼす」
答えはもう出ていた。
「それで行くぜ」
「今度ことガルラ帝国を倒す!」
そのことを誓い合ってそのうえで基地に戻るのだった。そうしてそのうえで帝国軍との最後の決戦に向かう。最後の決戦の時がまさに来ようとしていた。
第百三十二話完
2009・5・31
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