第百三十一話 見抜いた罠
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は彼等に対しても頷いてみせるのだった。
「帝国と戦い生きる、それでいいな」
「無論だ、それしかない」
「我等に残された道はな」
二人もその考えは同じであった。
「そしてだ。何としても生きる」
「いいな」
「では。まずは基地に戻りだ」
クロッペンはまた言った。
「次の戦いに備えよう」
「その通りだ。では行くぞ」
こうしてクロッペンは意志を取り戻しあらためて戦いに向かうことを決意した。だがそれは辛い戦いであった。しかし帝国軍はこの時明らかに亀裂が生じはじめていた。
第百三十一話完
2009・5・27
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