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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十一話 見抜いた罠
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ルはここで難しい顔を見せた。
「我々は」
「このままでは御命を落とすだけです」
「それも閣下だけでなく全ての将兵が」
「そうだ」
ローザもここで言った。
「ここは一旦退く方がいい」
「ここで退いたら脱走になるのだぞ」
「それでもだ」
ローザのテラルへの言葉は強かった。
「逆賊として死ぬかロンド=ベルを倒し雪辱を晴らしたうえで潔く粛清されるか」
「どちらかというのか」
「そうだ。どちらを選ぶのだ?」
その強い声でまたテラルに問うてきた。
「貴官は。どちらだ?」
「・・・・・・わかった」
こう言われては彼も言うしかなかった。
「ここはな」
「そうだ。撤退だ」
やはりこれしかなかった。
「よいな。それでは」
「・・・・・・・・・」
「クロッペン司令」
ローザは答えがないクロッペンに対して問うた。
「貴官はどうなのだ?」
「むっ!?」
「だからだ。貴官はどうなのだ」
「・・・・・・私か」
彼はまだ己を取り戻してはいなかった。返答が虚ろであった。
「私は」
「それでよいか」
「わかった」
やはり空虚だがそれでも撤退には応じる。こうして彼等は撤退に向かう。しかし重要な役割がまだ決まっていなかった。それが何かというと。
「!?後詰は」
「私が行きましょう」
ミズカが名乗り出て来た。
「是非共」
「だがそれは」
「いえ、お任せ下さい」
こうローザに言うのだった。
「ここは是非」
「よいのか?」
ローザはその整った眉を顰めさせて彼女に問うた。
「この後詰は」
「わかっています」
今の状況を考えれば今回の後詰がどういったものかは言うまでもないことであった。しかしそれでも彼女は自ら志願するのであった。
「ですが是非」
「そうか、わかった」
ローザも彼女のその心を受けることにした。
「では頼むぞ」
「お任せ下さい」
「では全軍このまま撤退する」
ローザはあらためて全軍に告げた。
「基地はだ。よいな」
「はい、あそこですか」
「あの基地に」
「そうだ、あの基地ならばだ」
ローザの腹心達がいる基地である。そこに向かうというのである。
「行くぞ、いいな」
「わかりました。それでは」
「すぐに」
こうして彼等は撤退に向かう。しかしシンクラインの追撃は執拗だった。
「逃がすな!」
「はい!」
シンクラインの指示の下攻撃を続ける。
「反逆者は一人も許すな」
「わかっています」
「それは」
全軍それに従い攻撃を仕掛ける。だがミズカが必死に守る。
「よいか、ここが死に場所と心得よ」
「はい、無論です」
「最初からそのつもりです」
彼女の直属の部下達もその言葉に頷く。
「何としても閣下にはお逃げ頂きます」
「クロッペン様には」
「その通りだ。その為にも
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