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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十一話 見抜いた罠
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かりそのうえで我等をおびき出したのだ」
「おのれ、何と狡猾な」
「そこまで考えていたというのか」
「恐ろしい者達だ」
ローザもこう言うしかなかった。
「罠にかけたつもりがな。逆にこうなるとはな」
「どうしましょう、これは」
「この事態は」
「すぐに態勢を立て直せ」
ローザは冷静に指示を出した。
「そしてそのうえでだ」
「そのうえでまたですね」
「また戦うと」
「その通りだ」
彼女の考えは既に決まっていた。
「再びロンド=ベルを討つぞ」
「ではまたすぐに」
「向かいましょう」
「クロッペン、テラル」
「うむ」
「わかっている」
二人もまたここで言うのだった。
「ここはそれしかない」
「このままでは総崩れになってしまうぞ」
「今既に二割が倒された」
つまり約二千万がだ。最早ロンド=ベルの強さは彼等の予想を遥かに超えるものになってしまっていた。
「このまま手をこまねいていればそれこそ」
「我が軍は手遅れになってしまうぞ」
「わかっている」
ローザもそれはよくわかっているのだった。
「だからこそだ。ここでだ」
「態勢を立て直し」
「再びロンド=ベルを討つ」
「そうだ。だからまずは退く」
ローザはこのまま一旦退こうとした。しかしその時だった。
「馬鹿者!」
「なっ、陛下!」
「何故ここに!?」
「私は常に監視していることを忘れるな!」
彼はローザだけでなくテラルとクロッペンに対しても言うのだった。
「貴様等のことはな。だからだ」
「では陛下、ここはすぐに」
「一旦退きそのうえで」
「そのようなことは許さん!」
こう言ってそれを許そうとはしない。
「このまま戦え!そしてだ」
「そして?」
「補給部隊を奪還せよ!」
こう命令するのだった。
「あれは我が軍の貴重な物資だ。敵の手に渡すな!」
「ですが殿下」
ここでクロッペンが彼に告げた。
「最早あれを奪還することは」
「不可能だというのか?」
「そうです」
彼はこう見ているのだった。
「ですからここは。諦めて」
「そうです、殿下」
テラルも言うのだった。
「それよりも今は態勢を立て直すべきです」
「そしてそのうえで」
「余の命令だ!」
だがシンクラインはあくまでこう叫ぶのだった。
「余の命令に聞けぬのなら死罪だぞ!」
「うっ・・・・・・」
「くっ・・・・・・」
彼等もこう言われては黙るしかなかった。まさに切り札であった。
「わかったな。ならばすぐに補給部隊を奪還せよ!」
「わかりました。それでは」
「そのように」
「よいな。そしてだ」
彼はまた言うのだった。
「失敗すれば。わかっていような」
「はい、それは」
「よく」
帝国軍の軍律はもう言うまでもなかった。
「わかっていれば
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